【高校野球】県内出身者、本塁打… 数字から見たベスト4

頂点に立つのは、どこか。

8月20日、いよいよ全国高校野球選手権大会の準決勝が開かれる。

時事通信

勝ち残ったのは、以下の4チームだ。

第1試合（10時）：金足農業（秋田）ー日大三（西東京）

第2試合（12時半）：済美（愛媛）ー大阪桐蔭（北大阪）

それぞれの横顔を、数字で振り返る。

金足農業（秋田）

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11年ぶり6回目の出場。「雑草軍団」の名前を知らしめた1984年の夏以来、34年ぶりに4強進出を決めた。

4強で唯一の公立校。ベンチ入りメンバー18人全員が県内出身者なのも、金足農業だけだ。

最速150キロの直球を誇るエース・吉田輝星（写真）はU-18日本代表候補。4試合を全て一人で投げ切り、計615球。毎試合2桁奪三振を続けており、記録は計51まで伸びている。

チーム打率は4試合で3割3厘。二塁打2本の一方、三塁打は6本、本塁打は3本と力強い。犠打は14本と、4強で2番目に多い。

日大三（西東京）

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5年ぶり17回目の出場。夏では過去に2度の優勝経験がある。今春に続く出場で、西東京大会では6試合中4試合が逆転勝利だった。

都内出身者は6人。主将の日置航（写真）と2年生投手・井上広輝の2人がU-18代表候補だ。

チーム打率は3割2分6厘と4強で最高。二塁打6本、三塁打4本、本塁打3本と長打は計13本。4試合で計2失策と、4強では最少タイで守備も堅い。

4試合に登板した左腕河村唯人は4種類の変化球を操り、計32奪三振。最速147キロを誇る井上や、身長189センチの広沢優、エース中村奎太が支える。

大阪桐蔭（北大阪）

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2年連続10回目の出場。夏だけで4度の優勝を誇る強豪は、史上初となる2度目の初夏連覇を目指す。

チーム18人中6人がU-18代表候補。一方、府内出身者は5人と最少だ。チーム打率は3割1分。長打が計17本（本塁打6本、二塁打9本）、盗塁が計6回といずれも4強で最多。

準々決勝で2本の本塁打を放った4番藤原恭大（写真）は、今大会で計3本を誇る。チーム通算48本、春夏通算71本で、PL学園を抜いてトップに躍り出た。

投手陣はプロ注目、ショートとの「二刀流」の根尾昂、身長190センチの横川凱、そして今大会4試合投げて1失点のエース柿木蓮の3枚看板。守備も計2失策と最少タイだ。

済美（愛媛）

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2年連続6回目の出場。野球部は2002年に創部したばかりで、04年に選抜で優勝、夏に準優勝を果たしている。

チーム18人中県内出身者は13人と、4強のなかでは2番目に多い。

チーム打率は2割8分7厘。長打は二塁打4本、三塁打3本、本塁打2本と4強で一番少ない一方、犠打が16本と最多。着実に攻める姿勢を見せる。

愛媛大会での失策は3と守備も硬い。今大会は4試合で4失策だ。4試合全てに登板したエース山口直哉（写真）は、140キロ台の速球が武器。準々決勝以外では完投している。

*データーは週刊朝日増刊号、バーチャル高校野球などによる独自集計。