バンクシーの絵画、1億5千万円で落札直後、自動的にシュレッダーでバラバラに?!

    主催者は「私たちはバンクシーされた」とコメントしている。

    イギリス・ロンドンで開かれたオークションで、ストリートアーティスト・バンクシーの作品が落札された瞬間、シュレッダーで「自滅」するという珍事が起きた。

    バンクシーが仕掛けた美術史にも例を見ない出来事が、世界中に驚きを与えている。

    自滅したのは、約1億5500万円で落札された「少女と風船」。バンクシーの代表作の一つとして知られている。

    競売人が落札を告げるハンマーで机を叩いた直後、額縁に内蔵されたシュレッダーが起動。シュレッダーは、絵の半分をバラバラにしたところで止まった。

    オークションを主催したサザビーズは声明で、「ハンマーが鳴った直後に絵画が自らシュレッダーにかけられるのは、おそらくオークション史で初めての出来事」としたうえで、「予期せぬできごとはすぐにアート界の歴史となった」と述べた。

    一方のバンクシーは、自身のInstagramに、あっけに取られる参加者の様子をアップ。

    オークションの最後の決め台詞「going, going, gone」(いいですか、いいですか、はい決まり)とコメントしており、現場から装置を作動させたと見られている。

    さらに、額縁にシュレッダーを仕込む様子などを種明かしした投稿では「いかなる創造活動も、はじめは破壊活動だ」というピカソの格言を引用した。

    サザビーズの現代アート欧州担当者は声明で、「私たちは、バンクシーされた(banksy-ed)」とコメントした。

    バラバラになった絵画が破損扱いとされるのか、シュレッダーが仕込まれていたことによって「値上がり」するのかは定かではない。