そのうえで、「ガス抜き」の作業時には以下の点に注意するよう呼びかけている。
- 中身を完全に使い切ってから火気のない風通しの良い戸外で行う
- 中身が残っている製品で実施すると、可燃性ガスが多量に出て危険
- 屋内で実施すると、残っているガスが部屋にたまることがあり危険
環境省は「穴開けしないで」
なお、キャップ別の作業方法はホームページ上に掲載されている。同協会が公表しているステップは以下の通りだ。
スプレー缶をめぐっては、これまで、回収時の爆発事故を防ぐために「穴を開けて捨てる」ことをルール化する自治体が多かった。
しかし、その廃棄時の「穴開け作業」を屋内でしたことによる火災や爆発事故、中身の噴出事故が相次いで発生。環境省は2009年から自治体に対し「穴開けをしない方向が望ましい」という風に伝え、通知も出してきた。
しかし、いまだ周知されているとは言えない状況だ。東京消防庁管内では、2008年から2017年までの10年間で、穴開けが原因の火災が260件発生している。
また、2016年時点で「穴開けしない」で回収する自治体の割合は、人口50万人以上の都市においては 71%だが、市町村全体では27%にとどまっているという。
こうしたことから、環境省は札幌市の爆発事故を受けた2018年にも再び同様の通知をしている。
とはいえ、いまだ自治体によってルールが異なるため、改めて自分の住んでいる自治体のルールを確認する必要がある。