夕張市長の「メロン柄名刺入れ」が大反響 まさかの品薄状態に

    名刺のデザインは夕張メロンでした。

    北海道夕張市の鈴木直道市長が9月23日、名刺入れを新調したとTwitterに投稿。名刺入れは、同市の特産品「夕張メロン」色で、ツイートはたちまち拡散しました。

    6年ぶりに名刺入れを新調しました。インパクト大の名刺入れです。メロンの網目と果肉を本革で再現。今から名刺交換が楽しみです。 MELON&CO. @and_c_leather

    投稿は24日午後9時現在、2万件以上リツイート。「素敵」「名刺が果肉と種のデザインなら完璧ですね」などのコメントが集まっています。

    また、夕張市は2006年に財政破綻が明らかになり、再建に向けて邁進しています。そのため「この名刺入れで再建がんばっていただきたいです。夕張メロンは最高のグルメです」と応援メッセージも寄せられました。

    名刺入れは、革小物の製作・販売を手がける「andcompany」(東京都台東区)の商品。ツイートにより影響はあったのでしょうか?

    同社は、赤肉に似せたオレンジの「夕張メロン色」と青肉に似せたライトグリーンの「クラウンメロン色」の2色のビジネス名刺入れを販売しています。ツイートの反響もあり、24日に夕張メロン色のネット販売分が在庫切れになったそうです。

    同社の大澤慶久社長は、BuzzFeed Newsの取材に話します。

    「予想以上に反響が大きくて、年内は今の在庫で余裕だなと思っていましたが、そうではなくなりました。びっくりしています」

    普段、この名刺入れはメロンの産地に住む人による購入が主だそうで、今回は東京や神奈川からの注文が多く、大澤社長はこう笑います。

    「市長さんが使うのは『なるほど。夕張のアピールになる』と。でも、ビジネス用なので一般の方はどうやって使うんだろうと正直思いました」

    HPには「完全在庫切れとなった場合は、12月ころの再入荷予定となります。近日中に予約注文の方法をお知らせいたします」と掲載。店頭での販売分を残すため、ネットで販売再開するかは検討するとしています。

    「まさか市長さんからとは」

    そもそもメロン柄の革小物を作った理由は、遊び心があってかわいい革小物を作りたかったから。

    素材である牛革は凸凹のデザインにできる特徴があり、メロンの皮をうまく再現できると考えたそうです。

    「夕張メロン色」としたのは、牛革と夕張メロンが「高級」で一致したためです。今にも甘い香りがしてきそうですが、牛革の匂いしかしません。

    鈴木市長の購入はツイートで知り、面識もなかったそうです。「夕張市在住の方から購入があったのは知っていて、農家の関係者が買ってくれたんだなと思っていました。まさか市長さんからとは」とTwitterを通じた出会いに驚いていました。

    最後に大澤社長は「いつか夕張メロンを買って食べ、夕張観光も行こうと思っています。市長さんに買っていただいたので」と話しました。

    BuzzFeed JapanNews