横浜市営地下鉄「ブルーライン」脱線事故 週明け始発も運転再開が難しい状況に

    脱線した車両を移動する作業などが難航しているという。

    脱線事故の影響で、一部の区間の運転再開ができていない横浜市営地下鉄ブルーライン。

    懸命な復旧作業が進められているものの、脱線した車両を移動する作業などが難航し、週明けの6月10日の始発からの運転再開が難しい状況となっている。

    横浜市交通局によると、事故は6日、下飯田駅からあざみ野駅方面へ出発後に発生した。保守点検作業員が点検作業終了後、レール上に装置を置き忘れたことが原因で、車両が装置を乗り上げて脱線したという。

    事故の影響で、湘南台ー踊場駅間で運転できない状態が続き、8日午後6時現在も、全線で運行再開の見込みは立っていないという。

    交通局では引き続き、あざみ野ー踊場駅間で快速列車の運転を中止し、おおむね通常通りの運転間隔で折り返し運転を実施。

    運転再開ができていない湘南台ー踊場駅間では、バスによる代行輸送や他社線への振替輸送を行なっている。

    交通局長「深くお詫び申し上げます」

    交通局の城博俊局長は8日、以下のコメントを発表し、お詫びしている。

    このたびは、利用者の皆様に大変なご不便とご迷惑をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。


    脱線事故の原因が当局職員の人為的なミスによるものであり、市民の皆様の信頼を大きく損なうこととなり、重ねてお詫び申し上げます。


    現在も、早期復旧に向けて最大限の努力を続けているところですが、残念ながら現時点では全線運行再開時期の見込みは立っておりません。


    一日も早い全線運行再開を目指して作業を進めるとともに再発防止に努め、公営交通に対する信頼の回復に努力してまいります。