「強い」勢力の台風15号(ファクサイ)が、関東地方に近づいています。
気象庁によると、9月8日(日曜)の夜から9日(月曜)にかけ、関東地方にかなり接近し、上陸するおそれがあるとしています。8日午後には雨や風が強まりそうです。
そのため、気象庁は暴風やうねりを伴った高波に厳重に警戒し、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫にも警戒するよう呼びかけています。
伊豆諸島や関東地方、静岡県、東北地方でも「猛烈な風」が吹く見込み。
10分間の平均風速の最大値を示す「最大風速」は、中心付近で40メートルで、瞬間風速の最大値である「最大瞬間風速」は60メートル。また、中心より90キロ以内は風速25メートル以上の暴風域となっています。
この影響で、伊豆諸島や関東地方、静岡県では8日から9日朝にかけて「猛烈な風」が吹き、伊豆諸島や関東地方では猛烈なしけとなる場所があります。東北地方でも、9日朝から昼前にかけて猛烈な風が吹き、大しけとなる見込みだといいます。
「猛烈な風」とは、「特急電車」並の速さで、屋外での行動が「極めて危険」なレベルです。
走行中のトラックが横転したり、住宅によっては倒壊するものがあるレベルです。電柱や街灯のほか、ブロック塀が倒壊することもあるため、「屋外での行動は極めて危険」といいます。
雨は「猛烈な雨」
また、8日夜遅くから9日にかけ、関東地方から静岡県で台風周辺や台風本体の発達した雨雲により雷を伴った「猛烈な雨」が降り、東北地方でも「激しい雨」が降って大雨となるおそれがあるといいます。
これは、気象庁が設けている雨の強さを示す目安で、最も激しいものにあたります。
1時間雨量80ミリ以上を「猛烈な雨」とし、息苦しくなるような圧迫感があり、恐怖を感じるレベル。傘は全く役に立たないです。雨による大規模な災害の発生する恐れが強く、厳重な警戒が必要となります。
気象庁では、「自分で行う災害への備え」を4つのポイントにまとめています。
早めの備えと、「予防的避難」の心得を忘れないようにしましょう。
また、避難をする際には、必ず靴を履く必要があります。ただし、長靴を履くことは厳禁です。
理由は、水が入って重くなり、動きづらくなる可能性があるため。脱げにくい紐付き運動靴などで避難しましょう。
そもそも浸水時の避難は危険ですが、万が一水の中を歩かなければならない時には、長い棒を頼りにしましょう。
側溝やマンホールなどにはまらないよう、長い棒で確認しながら足元に十分注意して歩くことが大切です。
持ち物はリュックに入れ、いざという時に両手が使えるようにしましょう。
鉄道の運行情報、警報、注意報を確認を
警報や注意報、台風情報、雨量などの情報は、気象庁のホームページから。
鉄道の運行情報=JR東日本アイステイションズのサイトから。
飛行機の運航情報=gooのサイトから。
浸水想定区域や道路情報、危険箇所=国土交通省のハザードマップポータルサイトで。地図や空中写真に、浸水想定区域や道路情報、危険箇所などを重ねて閲覧できる。
土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域=国土交通省のサイトから。