江戸時代に始まった「隅田川の花火大会」 そういえば、なぜ今年で40回なの?

    「たまや〜」「かぎや〜」

    東京都の隅田川で7月29日夜、「隅田川花火大会」が開催されます。第40回の節目となる今年は、例年より2000発多い、2万2000発の花火が、東京スカイツリーとともに夜空を彩ります。

    かつて、両国橋の上流で「玉屋」、下流で「鍵屋」が花火を打ち上げました。江戸っ子たちは「たまや〜」、「かぎや〜」と声を上げ、夏の始まりを喜びました。

    江戸時代から続く花火大会なのに、今回が「第40回」である理由を知っていますか?

    大会のHPによると、「隅田川花火大会」は昔、「両国の川開き」と呼ばれていたのです。

    江戸時代の1732年。大飢饉が起きました。疫病も流行し、多くの死者が出ました。

    翌年、徳川吉宗が犠牲者の慰霊と悪病退散を祈り、隅田川で水神祭を挙行。そのときに、両国橋近くにある料理屋が花火を上げたのが、隅田川の花火の始まりとされています。

    「両国の川開き」は1961年まで続きましたが、川の汚染や交通事情の悪化に伴い、開催されなくなりました。しかし、1978年に「隅田川花火大会」と改称して復活したのです。

    歴史と伝統を受け継ぎ、花火大会は40周年の節目を迎えます。そのような背景を知ると、また違った楽しみ方ができるかもしれませんね。