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「ガラスの天井」を壊す意欲は健在 民進党の蓮舫代表が語った「強さ」

「孤独な立場をものすごく痛感しました」

「代表というのは最後、後ろに誰もいない。自分の判断、自分の決断、そして自分が引っ張っていく。この孤独な立場というのをものすごく痛感しました」

民進党の蓮舫代表が7月27日午後、衆議院で記者会見を開き、代表を辞任する意向を表明した。

「民進党の代表を退く決断をしました。一議員に戻ります。私自身の再スタートです」

会見でこう語った蓮舫氏は、2016年9月の代表就任以来、野党第1党の党首として駆け抜けてきた。その地位が、失われることになる。

2016年9月の党代表選を前に、日本国籍と台湾籍の「二重国籍」について指摘された蓮舫氏は、説明が二転三転して批判を浴びた。

また、今年7月頭の都議選を前に離党者が相次ぎ、告示前の7議席に届かない5議席と、旧民主党時代を含めて過去最低の大敗を喫した。

結果を受け、党の一部からは執行部の刷新とともに、「二重国籍問題をはっきりさせるべきだ」などと蓮舫氏の責任を問う意見が噴出。そして、蓮舫氏は7月18日、台湾籍を有していないと証明するため、それまで拒んでいた戸籍の公表をするに至った。

25日には野田佳彦幹事長が、都議選の結果と党勢低迷の責任を取って辞任する意向を示すと、一方の蓮舫氏は「もう1回立ち上がっていきたい」と続投する意志を示していた。

ところが、一転して辞任表明会見が開かれた。蓮舫氏は、二重国籍についてや都議選の大敗は「直接の引き金ではない」として、言葉を選びながらその理由をこう語った。

「どうすれば、遠心力を求心力に変えられるのかを考えた。その結果、いったん退き、より強い民進党を新たな執行部に率いてもらうのが最善の策だと判断した」

「選挙結果を通じて、党内の仲間のいろんな声に耳を傾けたことで、代表になってからみんなの声にしっかりと向き合ってこられたのか、と気づかされた。反省と足らざる部分に気づいたことも大きかった」

「私が目指すのは、新世代の民進党。それとガラスの天井を打ち破る。そして信頼を取り戻してわくわくする政治をつくる。そのためにしっかりと代表となってこの党を引っ張っていきたいと改めて思っている」

蓮舫氏が代表選に立候補した時に会見で語った言葉だ。

これまで蓮舫氏は「ガラスの天井」という言葉を繰り返し語ってきた。女性のキャリアや地位向上を阻む障害のことだ。

女性が初めて首相になるとすれば、野党議員として最も近い存在であり、自身も野心に燃えていた。

「辞任するとは、女性初の首相になるのを諦めるということか」と報道陣からの質問には、「退く会見でそれに答える強さを持ち合わせていません」と笑顔で答えた蓮舫氏。

それでも、分厚かった天井の壁を打ち破る意欲をこうはっきりと示した。

「まだ道半ばです。まだまだ目指していきたいと思います」

会見後にツイート、蓮舫氏にとっての「強さ」

私はずっと、前に進むことが強さだと思ってきました。今回は、一度立ち止まり弱さを認めることも強さだとの判断をしました。 厳しいご意見も全て真摯に受け止め、民進党のためではなく、我が国の民主主義を守るために安倍政権の間違いを正すため、… https://t.co/gT6ToFtLZw

蓮舫氏は会見後、Twitterでこうつぶやいた。

バズフィード・ジャパン ニュース記者

Kensuke Seyaに連絡する メールアドレス:kensuke.seya@buzzfeed.com.

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