沖縄で台風24号が猛威。危険な窓ガラス、備えと割れた後にすべき行動

    屋内にいた場合、風よって舞い上がった飛来物で窓が割れる恐れもある。もし近くにいたなら人的被害も避けられない。

    大型で非常に強い台風24号が9月29日、沖縄県で大きな影響をもたらしている。

    予想される進路上には、本州があり、今後、上陸するおそれがある。

    「窓ガラスにヒビが入って割れそう」との報告がSNS上にあがっており、恩納村のホテルではレストランの窓ガラスが割れたという。

    厳重な警戒が必要だ。被害に遭わないようどう備え、もし窓ガラスが割れた場合にはどうすればいいのか。

    窓ガラスの破損を防ぐ方法は

    那覇市内では強烈な雨と風が猛威を振るっている。

    県庁前では、街路樹が根こそぎ倒れるといった被害が出ている。また、記者が滞在中のホテルでは多くの観光客らがチェックアウトを終えても行き場がなく、フロントの前で途方にくれている。

    そういった状況では不要不急の外出を避ける必要があるが、屋内にいた場合、風によって舞い上がった飛来物で窓が割れる恐れもある。もし近くにいたなら人的被害も避けられない。

    気象庁は、屋外での備えとして、窓や雨戸はしっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強するよう対策を示している。

    ベランダや庭に飛来物となるようなものは置かないことも大切だ。

    ただし、雨や風が強くなってからでは、外での作業は危険なため、事前に実施する必要がある。

    また、室内からは、飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼るほか、飛来物の飛び込みに備え、カーテンやブラインドをおろしておくのが良いとしている。

    では、窓ガラスが割れてしまった場合、どうすればいいのか。

    京都大学防災研究所によれば、窓ガラスが割れた際にはガラスの破片によるけがを防ぐため、屋内でも靴を履いて行動するよう注意喚起している。

    さらに、割れた窓とは反対側の窓やドアを少し開ける必要があるという。割れた窓から風が吹き込み、風圧で屋根が吹き上がってしまう恐れがあるからだ。

    気象庁は引き続き、土砂災害や河川の氾濫、暴風、高波、高潮などに厳重な警戒を呼びかけている。

    自らの命を守るため、事態が悪化する前に早めに避難するよう判断し、以下の5つを心がけて安全確保に努めるべきだという。

    1. 外出はなるべくしない
    2. 水辺には近づかない
    3. がけや傾斜地、樹木の少ない山間地には近づかない
    4. 冠水した道路は歩かない
    5. 地下にはなるべく行かない

    各サイトをいつでも見られるように

    台風の影響で、欠航を決めた航空会社もある。情報は以下の各サイトで確認できる。

    警報や注意報、台風情報、雨量などの情報は、気象庁のホームページから。

    鉄道の運行情報=JR東日本アイステイションズのサイトから。

    飛行機の運航情報=gooのサイトから。

    浸水想定区域や道路情報、危険箇所=国土交通省のハザードマップポータルサイトで。地図や空中写真に、浸水想定区域や道路情報、危険箇所などを重ねて閲覧できる。

    土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域=国土交通省のサイトから。