【更新】モスクで発生した305人死亡のテロ 事件受けてエッフェル塔は消灯

    エジプト国防省は、空軍が犯行グループの車両数台を見つけて破壊し、中に乗っていた人物を殺害したと発表した。

    エジプト東部のシナイ半島のモスクで11月24日、武装集団がイスラム教礼拝所であるモスクを襲撃し、少なくとも305人が死亡、120人以上が負傷したテロ事件。

    エジプト国防省は、空軍が犯行グループの車両数台を見つけて破壊し、中に乗っていた人物を殺害したと発表した。

    このテロ事件は、同国の治安当局が過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦を進めた2013年以降、最悪の死者数となった。

    まだ犯行声明を出されておらず、ISが関与しているかは分かっていない。

    ロイター通信などによると、約40人の犯行グループは複数の四輪駆動車に分乗し、事件現場となったモスクに現れた。金曜礼拝の終了近くで、多くの人々がいた。

    犯行グループは爆弾や銃を使って襲撃。

    まず爆弾が爆発し、犯行グループは逃げ惑う人々を多方向から乱射したという。負傷者を乗せた救急車にも発砲したとの情報もある。

    約20分間の銃撃後、四輪駆動車に乗り込み逃走したという。

    現場のあるシナイ半島では、IS傘下のグループが活動し、治安が悪化。

    今回のモスクは、ISが異端視しているイスラム教の神秘主義(スーフィズム)の信奉者が多く集まる。

    同グループは、これまで主に警官や軍を狙ったテロ事件を繰り返してきた。エジプト全体で見ても、モスクを標的とした襲撃事件は極めて異例とされる。

    エジプト政府は事件当日、3日間を服喪期間とすると決めた。

    シシ大統領は事件後、「この悲痛なテロ攻撃はテロに立ち向かうわれわれの力や意志を強固にするだろう」と強く非難した。

    アメリカのトランプ大統領はTwitterで「テロリストの存在の根底にある過激思想を根絶し、テロリズムを軍事的に打ち砕く必要がある」と投稿。

    安倍晋三首相は、シシ大統領に「友人として、強い憤りと深い悲しみを禁じ得ません」などとメッセージを送った。

    更新

    エジプト当局が死者と負傷者の数を改めて発表したため、更新しました。

    BuzzFeed JapanNews