【高校野球】数字で見るベスト8 初の準々決勝、公立校、150キロ超を記録した投手…

    ベスト8となった三本松、東海大菅生、天理、明豊、広陵、仙台育英、盛岡大付、花咲徳栄。勝ち上がるのはどこか。

    8月19日、夏の甲子園の8強が決まった。準々決勝は20日にある。

    第1試合:三本松(香川)ー東海大菅生(西東京)

    第2試合:天理(奈良)ー明豊(大分)

    第3試合:広陵(広島)ー仙台育英(宮城)

    第4試合:盛岡大付(岩手)ー花咲徳栄(埼玉)

    どのようなチームが出揃ったのか。主催者の朝日新聞が刊行する「週刊朝日増刊号」などを元に、ベスト8を数字から見た。

    1校:公立校

    今大会、公立校で出場したのは8校で大会史上最少となった。

    ベスト8に残ったのは三本松のみ。8強に残ったチームで唯一ベンチ入りメンバー全員が県内の中学出身のチームだ。

    2014年に県立4校を再編し、開校4年目で初出場となった坂井(福井)や、東筑(福岡)などは姿を消した。

    3校:初のベスト8

    夏の甲子園初勝利を挙げた三本松をはじめ、盛岡大付、東海大菅生が初のベスト8進出を決めた。

    1人:150キロ台を記録した投手

    今大会で150キロ台を記録した投手は花咲徳栄の清水達也投手(3年)だけだ。19日の前橋育英(群馬)戦で七回途中から救援し、最終回に自己最速となる150キロを叩き出した。

    4校:出場回数が10回以上

    ベスト8の中で、最も夏の甲子園の出場回数が多いのは天理(奈良)で28回。これは今大会の出場校のうち、北海(南北海道)、松商学園(長野)、中京大中京(愛知)に続く4番目の出場回数だ。

    10回以上の常連校は他に、仙台育英(26回)、広陵(22回)、盛岡大付(10回)がいる。

    2校:夏の甲子園連続出場

    花咲徳栄は3年連続、盛岡大付は2年連続出場だ。春夏連続出場しているのは盛岡大付と仙台育英の2校。

    1校:優勝経験

    過去に夏の甲子園を制したのは、天理のみで2回。選抜も優勝経験が1回ある。

    広陵は選抜では3度、優勝している。

    本塁打、打点、安打が多いのは

    3回戦まで広陵、仙台育英、盛岡大付、花咲徳栄は3試合。三本松、東海大菅生、天理、明豊は2試合を戦ってきた。

    3試合を戦った4校のうち、本塁打が最も多いのは広陵の5本。打点は花咲徳栄の28打点、安打は盛岡大付の40安打となっている。

    また、2試合を戦った4校では、東海大菅生が4本塁打、19打点、30安打といずれも最多だった。明豊も安打は東海大菅生と並んでいる。

    広陵の中村選手は本塁打の1大会最多記録まであと1本

    3回戦4試合があった19日、9本のホームランが飛び出した。これで大会通算56本となり、2006年の大会記録60本まであと4本となった。

    また、広陵の中村奨成(しょうせい)選手は、この日の聖光学院戦で3試合連続本塁打となる決勝2ランを放った。これで今大会計4本となり、PL学園時代の清原和博氏が1985年に記録した史上最多の1大会5本塁打まであと1本に迫った。

    準々決勝は8月20日

    地方大会に出場したのは、昨年よりも35校減って3839校。8月20日、8校から4校に絞られる。