「生のワタリガニをね、辛いタレに漬け込んで熟成させるらしいの」
先日、友人がふと話し始めた。
「チューチュー吸うと、カニの身が出てきて。タレは辛いんだけど、この身が甘くてたまらなくて、めちゃくちゃおいしかったのよ!」
それは初めて存在を知った韓国の料理だった。
話半分に聞いていたものの、翌日、韓国料理の総菜屋を東京都内で見つけ、思わず立ち寄った。そして見つけた、おいしすぎる料理を。
その名は「ヤンニョムケジャン」。韓国好きなら「知ってて当たり前」の料理らしい。もうお世辞抜きでうまい。

BuzzFeedの韓国人女性ライターいわく、「日本に来る外国人に、『あんこう鍋っていうおいしい料理食べな』っておすすめするレベルで韓国では定番だよー!」とのこと。
あんこう鍋と比較するなんて、通好みの料理だ。
我慢しきれず同僚に話すと、ヤンニョムケジャンが食べられる店にランチで行くことに。かなり高いのだが、やっぱり絶品だ。

ワタリガニを醤油ダレに漬け込んだ「カンジャンケジャン」というのもあるようで、これもまた美味。現地では「ご飯泥棒(パプトドゥッ)」との異名を持つそう。

オレンジ色の卵と、カニみそがご飯とマッチして、まあご飯が進むこと。ヤンニョムケジャンを味わいつつ、4杯もご飯をおかわりしてしまった。

両方を食べ比べ、私はやっぱり「ヤンニョムケジャン」派だった。「カニが食べたい」なんて贅沢は言わない。まとわりついたタレだけで良い。それほどおいしい。

最近食べて感動をおぼえた中では、牡蠣や白子などをふんだんに使って贅を尽くした料理「痛風鍋」に匹敵するほど。仙台のお店が発祥のようで真似して作ってみたが、これもおいしくておすすめ。

本来はタラの白子とあん肝を入れるのだが、スーパーに売ってなく、鮭の白子とタラの身などを代わりに入れて煮立たせた。一夜寝かせて雑炊にすると、さらに悶絶するほどだった。
