自衛隊の戦闘服にアイロンをかける文化をなくしたほうがいいのではないか、との話がTwitterで盛り上がりました。
理由は、アイロンをかけることによって「対赤外線加工」がダメになるからだそう。
対赤外線加工は、赤外線方式の暗視装置から見つかりにくくするために施されています。
防衛と税金の両方で考えても、アイロンによってその機能がなくなるのであればもったいない。そんな意見が上がりました。
実際、アイロンによって効果は失われるのか。BuzzFeed Newsは防衛装備庁に聞きました。
防衛装備庁によりますと、アイロンによって機能が失われることは「ありうる」とのこと。
「ただし」と担当者は言います。どういうことでしょうか。
「戦闘服の洗濯表示通りにアイロンをかければ、機能が低下しない仕様となっています」
一般的な衣類と同様に、自衛隊が着用する戦闘服などの衣類には洗濯表示があるそうです。洗濯とアイロンは洗濯表示にきっちり従えば、機能は損なわれないといいます。
担当者は続けます。
「ちなみに、アイロン仕上げは中温としています。アイロンの温度がそれ以下であれば、機能は低下しない仕様になっています」
つまり、高温でかけると機能が失われる可能性があるといいます。
これは、陸・海・空で導入されている対赤外線加工が施される全ての被服で同じだとしています。
Twitterでは、元自衛官を名乗る人たちが「アイロンをかけていた」などと共感していました。
洗濯表示の指示も守らなければならないなんて、大変ですね。