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反対派はほんの一握り 議会の勢力を政策ごとに図解すると…

憲法改正、原発推進、消費増税。インフォグラフィックにまとめた。

10月22日に投開票された衆議院議員選挙の全議席が確定。政権与党の自民・公明で3分の2を超えた。圧勝だ。

衆院選の争点となった政策はどう進むのか。BuzzFeed Newsは、インフォグラフィックにまとめた。

まず議席数を見る。様変わりしたのは、野党勢の議席数だった。

Hiroshige T Ishii / BuzzFeed / Via http://
Hiroshige T Ishii / BuzzFeed / Via http://
Hiroshige T Ishii / BuzzFeed / Via http://

民進党が分裂して誕生した立憲民主党は議席40増と躍進し、野党第一党に。希望は7減、共産党は9減となった。これらの票が立憲民主に回ったようだ。

では、安定政権を実現した自公政権により、争点となった政策がどう進むのか。

憲法は改正の方向へ

かねてよりの安倍晋三首相の願いである憲法改正。国会での発議に必要な3分の2を自公は獲得した。

野党でも希望の党と維新の党が賛成しており、反対する政党は共産党と社民党しかない。

議会風に議席数を表すとこうだ。どの条文を改正するかで変わるが、憲法改正への議論は一層強まる。

原発は再稼働推進へ

原発維持を訴えている自民党。必要な条件をクリアした原発から再稼働を進めていくのが確実だ。

憲法改正と同じく反対勢力は少数だ。

消費増税で10%に

自民党は、国民の生活に直接影響を与える消費税を2019年10月に10%に上げる。安倍首相は10月22日夜、「リーマン・ショック級の経済危機がない限り、予定通り実施する」と述べた。

2%の増税分を幼稚園・保育園、高等教育の無償化や保育の受け皿拡大に充てると説明している。

自・公が消費増税に賛成。議席の3分2を上回る。

議席数を議会風に表すことで、いずれの政策も反対派が少数であることが明らかだ。自公政権が政策を主導するのは間違いないが、具体的な争点では党内にも反対派や慎重派がいる中で、どう進めていくのか。

圧勝の結果を受け、安倍首相は国民に信任されたと思うか問われると「厳しい視線があることをしっかり認識し、謙虚に向き合っていく」と語った。

今後の日本はどうなるのか。方向性は自公政権に委ねられた。

BuzzFeed JapanNews