「YouTuberの本気」が3億7000万円を集めた。立役者が授賞式で語ったこと

    「LINE NEWS AWARDS 2020」で語った言葉とは。

    LINEが12月16日、運営するニュースサービス「LINE NEWS」上で2020年にニュースになった人や記事、メディアを表彰する「LINE NEWS AWARDS 2020」を開催した。

    「アイドル・アーティスト」「アスリート」など5部門のうち「タレント」部門で、人気YouTuberのヒカキンさんが選ばれ、「話題の人」として受賞した。

    ヒカキンさんは4月、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言発令後、東京都の小池百合子知事との対談動画「小池都知事にコロナのこと質問しまくってみた」をYouTubeに公開した。

    「若者代表」の立場で、「ソーシャル・ディスタンスとはどういう意味?」など、新型コロナに関するさまざまな疑問を投げかけ、わかりやすく視聴者たちに情報を伝えた。

    また、非営利団体「Yahoo!基金」と共同で、医療分野に特化した寄付窓口「命を守る人を支えたい コロナ医療支援募金」を立ち上げた。

    「YouTuberの本気とネットの本気出し切りたい」と、自らも1億円を寄付。およそ22万人から総額3億7000万円以上の寄付を集めた。

    こうした一連の活動が今回、LINEに評価された。

    今年の漢字に選んだのは...?

    受賞したヒカキンさんは、LINEのシンボルカラーである黄緑色のネクタイで会場に姿を見せると、「信じられない面子の中で、まさかの受賞。嬉しいの一言に尽きます」と喜んだ。

    2020年を「コロナウイルスに振り回された年だった」と総括し、今年の漢字に「家」を選んだ。

    「もっとかっこいいことを書こうと思ったんですが、素直に書きました。本当にずっと家にいたな、と。誰よりも家にいたんではないかなと思うくらい、家で動画を撮ったり、編集したりを繰り返した年でした」

    「本来は外で撮影したい動画を中止し、できるだけ自宅で撮影しようとやっていました。限られた空間で面白い動画を撮ろうと、脳の使い方も昨年と変わった印象がありますね」

    この先の目標を問われると、「どれだけ続けられるか」と答えた。

    「YouTubeをはじめて14年。仕事にできてから9年。続けることが一番大変だし、続けられる人がどの業界でも僕はかっこいいと思っています」

    募金は「本当に良かった」と感謝

    募金活動については「今必要としている医療現場にいち早くお金を届けられた点は、本当に良かった」と協力してくれたファンらに感謝した。

    新型コロナが収束したあかつきには、「世の中がどうなっているのか想像できないですが、みんながハッピーになっていたら、YouTuberたちでビールかけをやりたいですね。『頑張ったな』って」と笑いを誘った。

    「今、本当に辛い時ですし、ストレスも溜まると思いますが、踏ん張っていれば必ず光が見えてくると思います。僕も少しでも皆さんにくすっと笑っていただけるような動画をつくれるよう、精一杯頑張ります。皆さんもぜひ、無理しすぎず、おいしいご飯でも食べて頑張っていきましょう。ありがとうございました」