ギザギザした10円玉「ギザ10」が生まれた2つの理由。ニュートンすごい！ってなる秘密があった

お釣りでギザ10をもらったとき、やけに興奮したな〜！

「ギザ10」をまだ持っている人いますか？

PIXTA

周りにギザギザの加工が施されている10円玉のことです。昔、お釣りでもらうと、テンションが上がったのをよく覚えています。

500円玉や100円玉には、ギザギザが当たり前のようについているけれど、ギザ10はごく稀にしか見かけませんよね。

そもそも、なんでギザ10がつくられたのでしょうか。その理由を調べてみました。

BuzzFeed

財務省は、ギザ10を「十円青銅貨幣（ギザあり）」としています。

現在発行されている10円玉との違いは、ギザギザの加工があるか、ないかだけ。

大きさや重さはまったく同じ。

表面には、世界文化遺産に登録されている京都府宇治市の平等院鳳凰堂があるし、裏面には一年中、緑色の葉をつけている「常盤木」がデザインされています。

では、なぜギザ10は生まれたのでしょうか。

BuzzFeed

その理由は、初めて発行された1951年当時、10円玉が「日本の最高額面だったから」だというのです。

最高額面の貨幣にはギザをつける慣行があり、それを示すためにギザがつけられていたのでした。

そして、理由はもう一つ。「偽造防止対策」のためでした。

話は、300年ほど前のイギリスにさかのぼります。

当時、偽造のためにコインの周りを1〜2ミリ削り取り、それを溶かして新たなコインを作る手口があったのだとか。

万有引力の法則で有名なニュートンは、偽造を防ぐ方法を考案します。そう、コインの周りにギザをつけることにしたのです。

こうしておけば、削り取られてもすぐにわかるし、複製も難しくなります。

同様のアイデアを日本も取り入れ、10円玉にもギザがつけられたということです。

ギザ10が発行されたのは、1951年から1958年まで。

その間にギザがついた100円玉が登場し、区別が難しくなったことから、1959年にギザなしのツルツルした10円玉に変わったということです。