一部のスマートフォンやタブレット端末に1月19日午後、誤った「緊急警報」が届くトラブルが発生し、混乱を呼んだ。
通知内容の末尾に「(総務省消防庁)」とあるが、消防庁は「送られた事象については、消防庁から発出したものではありません」と公式Twitterで発信した。
緊急警報には、こう記されていた。
政府からの発表
2011/03/23 16:32
「即時音声再生即時音声再生のテストです」
(総務省消防庁)
日時は2011年となっており、「テスト」と記されている。Twitterでは、ASUS JAPAN社の「ZenFone」や「ZenPad」シリーズを持つ一部のユーザーが、数十件立て続けに通知が届いた、とツイートしている。
消防庁国民保護運用室の担当者は、BuzzFeed Newsの取材に「消防庁のシステムを通して送られた緊急警報ではないと確認しました」と話す。
現在、緊急警報が配信されるような事案は起きていない。なぜ「消防庁」と記されていたかについては「わからない」として、「何が原因かは携帯電話会社に問い合わせるなどして確認中」とした。
ASUS JAPAN社コールセンターの担当者は、複数件の問い合わせが寄せられており、トラブルは「把握している」とBuzzFeed Newsの取材に答えた。
具体的にどの機種に届いたのかは調査中だが、19日午後1時半ごろから「ZenFone」シリーズの端末に通知が届き始めたと報告を受けているという。
現在、わかっている対応策は「緊急警報」の通知をオフにし、再起動すること。
通知をオフにすれば、今後、「正しい」緊急警報の通知を受け取れなくなる。ただし、そのためにオンにすれば、再び連続して通知が届く恐れはあるという。
ASUS JAPAN社は原因究明を急いでいる。
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