セカオワが新曲で支援開始 「2020年までに犬猫殺処分ゼロ」を実現しそうな芸能人たち

    あの人はヌードで動物愛護を訴えていた

    犬や猫を殺さないで…。無責任な飼い主や繁殖業者によって施設に持ち込まれ、殺処分される動物たちを救おうと、立ち上がる芸能人たちがいる。

    SEKAI NO OWARI

    Via Facebook: OfficialPageSEKAINOOWARI

    「人が作ったシステムならば、人の力で変えられるのかもしれない」

    犬と猫が日々殺処分される事実に衝撃を受けた4人組の人気バンド「SEKAI NO OWARI」は今年7月に、殺処分ゼロを目指すプロジェクト「ブレーメン」を始動させた。

    ボーカルのFukaseさんが、犬猫の殺処分ゼロを目指す団体について友人がFacebookでフォローしていた団体を知ったのがきっかけで、活動の支援を考え始めた。

    「現実で起きていることを知れば知るほど、今まで自分たちの音楽で世界は変えられないと思っていたけれど、もしかしたら自分たちが動くこと、発信することで、今なら少しくらい何か『きっかけ』を与えられるんじゃないか」(ブレーメンのサイト上で)

    動物の保護シェルターや譲渡スペースの建設を計画。10月5日に発売するニューシングルの収録曲「Hey Ho」やライブの収益を認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン( PWJ )」に贈り、活動資金に充ててもらう。

    「Hey Ho」のミュージックビデオ

    YouTubeでこの動画を見る

    SEKAI NO OWARI / Via youtube.com

    「Hey Ho」の歌詞にはこうある。

    君が誰かに手を差しのべる時は
    今じゃないのかもしれない
    いつかその時が来るまで
    それでいい

    杉本彩さん(タレント)

    滝川クリステルさん(フリーアナウンサー)

    Via facebook.com

    「お・も・て・な・し」

    2020年の五輪・パラリンピックを東京に招致するためのプレゼンをしたフリーアナウンサーの滝川クリステルさん。

    2014年、一般財団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」を立ち上げた。東京五輪・パラリンピックまでに、犬猫の殺処分、放棄、虐待行為ゼロを目指して活動している。

    保護された犬たちが、聴導犬やセラピー犬、災害救助犬になるよう訓練する活動への支援をはじめ、施設で殺処分される前に犬猫を保護して新しい飼い主を待つシェルターの運営を支えている。

    絶滅危惧種の保護やその生息環境の保全活動もサポート。自身がデザインしたアクセサリーを買うと、売上の一部が、財団の活動に充てられる。

    2011年、東日本大震災で福島県浪江町で被災犬として保護された愛犬・アリスを引き取った。財団HPには、署名入りでこうメッセージを送っている。

    「動物たちは、私たちと違い、自分たちの思いを声に出して訴えることができません。彼らの“声なき声”に耳を傾け、きちんと向き合えるのか、このまま“無視してしまう”のかは、私たちの責任ある選択に任されています」

    浅田美代子さん(女優)

    Via facebook.com

    2012年から一般社団法人「Free Pets〜ペットと呼ばれる動物たちの生命を考える会」の活動に携わるようになり、幼稚園児や小学生に向けた「いのちの教室」にも参加。動物を取り巻く環境を知って、他者への思いやりや命のはかなさを共に学び合う時間を作っている。

    浅田美代子さん個人としても、殺処分を控える犬を引き取り、新たな飼い主を探している。とりわけ、飼い主が愛犬より先に亡くなったり、老人ホームに入ったりしてやむなく保健所に運ばれた老犬を進んで救っている。熊本地震の被災地を訪れ、現地の犬を取り巻く環境にも積極的に目を向けて問題を発信している。

    Facebookにこう綴っている。

    「老犬になったからと捨てられる命が処分されずに、残りの犬生を穏やかに暮らしてほしい・・・老犬になって捨てられる子は本当に辛いです」

    川島なお美さん(女優)

    2015年度に殺処分された犬と猫は、全国で約8万3000頭だ。

    2020年までにまずは東京で殺処分ゼロの達成し、世界に誇れる「動物福祉先進都市」にすることを掲げて発足した「TOKYO ZEROキャンペーン」には呼びかけ人として、多くの著名人が名を連ねている。

    假屋崎省吾さん、トータス松本さん、SHELLYさん、斉藤和義さん、陳建一さんなど…

    すべての犬と猫が人間の都合に振り回されず、安心して過ごせる日はくるのか。東京五輪・パラリンピックまで、4年をきっている。