大阪で地震 乗客を降ろす"はしご"代わりに使われたのは、座席シートだった

    大阪駅まで徒歩で歩く人たち

    6月18日午前7時58分ごろ、大阪市などで最大震度6弱の地震があった。この影響で、JR在来線など、京阪神地区の鉄道は運転を見合わせた。

    新大阪-大阪駅間で一時JR京都線に閉じ込められた30代女性は、「満員で大変車内温度が熱くなってきていた。パニックは起きていませんでした」とBuzzFeed Newsに話す。

    車内では、その場で座り始める人や、トイレに行きたいと訴える人も出た。車両にいる職員が、乗客と一緒に外に出て、車両と車両の接続部分で用を足してもらうよう緊急対応をとったという。

    午前9時半すぎ、「車両を降りて大阪駅まで歩く、と車内アナウンスがありました」と女性は語る。

    先頭車両から順次、乗客を降ろし、最寄りまで線路脇を通って歩く対応になったという。

    女性によると、乗客を降ろす"はしご"代わりに使われたのが「座席シート」だった。

    写真からは、乗務員らが座席シートを外に運び、はしごを急遽、用意しているのがわかる。現在、少し雨が降ってる状況で、安全を確認しながら歩いて大阪駅まで歩いたという。

    地震により交通機関に大きな影響を与え、阪急梅田駅近くの喫茶店は、いずれも満席。

    NHKによると、地震で9歳の女児と80歳男性の計2人の死亡が確認された。いずれも外壁の下敷きになったという。

    気象庁は午前10時から記者会見し、「揺れの強かった地域では、今後1週間程度、最大震度6弱程度の地震に注意してほしい。特に今後2、3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあり注意してほしい」と発表した。

    BuzzFeed Newsでは、"大阪で震度6弱、車両と車両の間でトイレをする人も 運転見合わせの中の様子"という記事も配信しています。