トランプ大統領に抗議するデモ「女性たちの行進(Women's March)」が1月20日、アメリカ各地であった。
抗議の象徴となったピンク色のニット帽「プッシーハット」をかぶって参加。
プッシーハットは、かつてトランプ大統領が「自分は女性のプッシー(女性器を指す俗語)を自由につかめる」と女性を蔑視した発言をしたことで作られた。
自身が受けた性暴力について語り、連帯する「#MeToo(私も)」が世界中に広がっている。
プラカードなどに記した参加者も目立った。
今回は「選挙にパワーを(Power to the Polls)」というスローガンが掲げられた。
2018年の米議会中間選挙では、記録的な数の女性が立候補を予定している。より多くの女性が選挙に参加してほしいと求めた。
「女性たちの行進」と題されたが、男性たちも立ち上がっている。ジェンダー平等のための連帯運動「HeForShe」を掲げる姿も。
ロサンゼルスの集会に参加した女優のスカーレット・ヨハンソンさんは、映画界から広がったセクハラ問題を受けて「私の中で怒りがふつふつと沸き起こるのを感じた。被害者の女性に思いをめぐらせたのと同時に、19歳のころにノーと言えずに嫌がらせを受けたことを思い出した」と述べた。
この日は、トランプ大統領が就任して1年の日。数々の女性蔑視発言を問題視する人や政策に不満を抱く幅広い層が集まった。
トランプ大統領はこの日、Twitterにこう投稿した。
全米で素晴らしい天気。女性たちの行進にぴったりの日だ。今すぐデモに参加して、この12ヶ月間であった歴史的転機と前例のない経済的成果、富の創出を祝って。女性の失業率は18年ぶりに低水準だ。