自衛隊ヘリ墜落、同型機の飛行停止を指示 現場は周囲に田畑広がる場所だった

    住宅地を避け、人気がない場所に不時着できなかったとみられる。

    2月5日午後4時43分ごろ、佐賀県神埼市で、陸上自衛隊の対戦車ヘリコプター「AH64D(愛称:アパッチ・ロングボウ)」1機が住宅に墜落し、炎上した。

    Google Earth」で現場を確認すると、周囲には田畑が広がっているのがわかる。近くには、市立千代田中部小学校や大立寺幼稚園など子どもが通う施設が点在している。

    しかし、住宅地を避け、人気がない場所に不時着することができなかったとみられる。

    事故では、多数の死傷者は出なかったとみられる。だが、NHKは、警察が自衛隊員とみられる1人の死亡を確認し、別の隊員1人が心肺停止の状態と報じた。また、墜落現場となった住宅は4人暮らしで、この家に住む小学5年生の女の子がひざを打撲する怪我を負った、としている。

    陸上自衛隊のHPによると、ヘリコプターは2人乗り。事故機は、佐賀県吉野ヶ里町にある陸上自衛隊目達原駐屯地の第3対戦車ヘリコプター隊に所属し、当時、男性隊員2人が搭乗していた。整備後の点検飛行中だった。

    安倍晋三首相はこの日、小野寺五典防衛相に対して、人命救助・救出、周辺住民の安全確保の徹底を指示。また、自衛隊が持つ全てのヘリコプターの整備・点検のほか、「AH64D」と同型機を当面の間、飛行停止とし、原因究明を尽くすよう命じた。

    BuzzFeed Newsでは、佐賀で自衛隊の「アパッチ」が民家に墜落 2人心肺停止、現場は激しく炎上【写真・動画】という記事も配信しています。

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