【同時多発テロから22年】世界を震撼させた「空前絶後の事件」を写真10枚で振り返る

    ハイジャックした旅客機の体当たり攻撃などで約3000人の犠牲者が出ました。世界を震撼させた空前のテロを10枚の写真で振り返ります。

    ハイジャックされた航空機に衝突され炎上する世界貿易センタービル(ノースタワー・手前右)に続き世界貿易センタービル(サウスタワー・左)に2機目の民間機が衝突する瞬間(AFP=時事)

    アメリカで同時多発テロが発生してから9月11日で、22年を迎えました。テロリストがハイジャックした旅客機の体当たり攻撃などで約3000人の犠牲者が出ました。世界の社会・経済に与えた影響から「空前絶後の事件」とも呼ばれています。

    ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典などの記述によると、2001年9月11日にアメリカ東岸で起きた同時多発テロは、以下の3つの場所を標的にしたテロが同時発生したものです。

    01.世界貿易センタービル2棟

    現地時間午前9時ごろ、ニューヨークの世界貿易センター北棟と南棟にハイジャックされた旅客機2機が突入。10時30分までに両棟が相次いで倒壊し、救出活動中の消防士300人あまりを含む約2800人が死亡または行方不明となりました。

    02.ペンタゴン

    午前9時40分ごろには、首都ワシントンD.C.にある国防総省の建物「ペンタゴン」にも旅客機1機が突っ込み、職員ら 125人が死亡または行方不明になりました。

    03.ホワイトハウスか国会議事堂(未遂)

    午前10時すぎには、旅客機1機がペンシルバニア州ピッツバーグ近郊に墜落。この機は攻撃目標は、ワシントンD.C.にあるホワイトハウスか連邦議会の議事堂だったと推定されています。途中で乗客らの抵抗にあって墜落したとみられています。

     
      
    これらの4機の乗客乗員計266人は全員死亡。アメリカ政府は事件の首謀者をイスラム過激派指導者オサマ・ビン・ラディンと断定し、対テロ戦争を宣言。同年10月、ラディン氏を匿っていたアフガニスタンへの軍事攻撃に繋がっていきました。

    世界を震撼させた空前のテロを10枚の写真で振り返ります。

    2001年9月11日、煙を上げ炎上するニューヨークの世界貿易センタービル(AFP=時事)
    米同時テロで倒壊する世界貿易センタービルの土ぼこりと避難する人々
    航空機衝突でニューヨークの世界貿易センタービルが崩壊し、逃げ惑う通行人(AFP=時事)
    ハイジャック機によるテロで崩壊した世界貿易センタービルのがれきの中で作業を続ける救急隊員(AFP=時事)
    米同時テロで「粉じんを浴びた女性」として世界に配信された写真(アメリカ・ニューヨーク)(AFP=時事)
    アメリカ海洋大気庁(NOAA)が2001年9月14日、アメリカン・エキスプレス・ビル付近から撮影したワールド・トレード・センター付近の写真(AFP=時事)
    航空機に衝突され、炎上する米国防総省を呆然と眺める国防省職員(アメリカ・ワシントン、AFP=時事)
    ハイジャックされた航空機に衝突されテロ攻撃を受けたワシントンの国防総省の前に停車する消防、救急車両(アメリカ・ワシントン)
    9月11日にテロリストによりハイジャックされ米ペンシルベニア州ピッツバーグ郊外に墜落したユナイテッド航空93便の残がいやフライトレコーダーなどを捜す捜索官ら(AFP=時事)