大手化粧品メーカー「花王」は9月12日、ジャニーズ事務所に所属するタレントを起用した広告展開を「可及的速やかに中止」すると発表しました。ジャニーズ事務所が7日の記者会見で、創業者・ジャニー喜多川氏による所属タレントへの性加害を認めたことを受けた措置です。
花王は発表の中で「性加害の問題は、花王人権方針の基本的な考え方に反します」とした上で、「花王グループで現在展開しているジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告・販促物等の展開は、可及的速やかに中止いたします」と続けた。今後の所属タレントとの契約については、ジャニーズ事務所による今後の改革や再発防止の取り組みを確認した上で判断するそうです。
花王による発表全文は以下の通りです。
ジャニーズ事務所所属タレントの起用について
9月7日のジャニーズ事務所記者会見後、今後の対応を協議してまいりました。
性加害の問題は、花王人権方針の基本的な考え方に反します。また、ジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告等により、さまざまな思いをいだかれる方もいらっしゃると考えます。
以上により、花王グループで現在展開しているジャニーズ事務所所属タレントを起用した広告・販促物等の展開は、可及的速やかに中止いたします。ジャニーズ事務所とのタレント契約につきましては、今後、ジャニーズ事務所が行う改革や再発防止の取り組みを確認した上で判断します。