富山県にある電鉄富山駅で1月24日、「駅構内のスピーカーからお経のような音楽が流れ続ける」という怪現象があり、SNSなどで大きな話題になっています。
居合わせたX(旧Twitter)ユーザーの“わせりん”さん(@wa_naynu)がそのときの様子を投稿すると、「異変だ!引き返さなきゃ!」「音響系実話怪談ぽくてすごい!」など多くの反響が寄せられました。
原因は一体何だったのか、富山地方鉄道に聞いたところ「まさかの偶然の一致」が招いたものだったことがわかりました。
切符売り場近くで撮影された動画は、スピーカー付近を写しています。
映像はそのまま天井近くを写しているものの、聞こえてくるのは……“お経”?
おりんの「チーン」という音も入っており、駅はお葬式のような雰囲気に包まれます。
2本目の動画では、改札付近で撮られたもので、音声は変わることなくお葬式の様子を中継している様子。
お葬式が進行したのか、おりんの音に加えてドラのような音も構内に鳴り響きます。
動画を投稿したわせりんさんに当時の状況についてお伺いしたところ、駅員さんは慌てており、利用客は不思議がっている人が多かったとのこと。
駅のスピーカーからお経流れたらそりゃビックリするわ……!
「異変だ!」「怪談っぽくてすごい」非現実的な状況にコメントが続々
投稿には、
「異変だ!引き返さなきゃ!」
「この後来る列車が怖い。乗ったら何か起きそう」
「現場におったら自分にだけ聞こえてるんかと思ってパニックになりそうw」
「音響系実話怪談ぽくてすごい!」
「現実は小説より奇なり」
など、駅が舞台のホラーゲームにちなんだコメントも寄せられました。
BuzzFeedは今回の件について富山地方鉄道の広報担当者にお話を聞きました
――今回の“お経”が流れてしまうトラブルはいつごろから発生しましたか? また、解決にはどれくらいの時間がかかりましたか?
10時すぎくらいから発生しました。解決にどれだけの時間がかかったかまでは把握しておりません。
――駅に“お経”が流れてしまった原因はなんでしょうか?
23日から構内放送用に新しく導入したワイヤレスマイクが原因です。
駅に隣接する「シティホール富山」という葬儀場で使われているワイヤレスマイクと周波数が同じだったため、駅側の電源を入れた際に、「シティホール富山」さん側の音声を拾ってしまいました。
――どのように解決したのかもお聞かせください。
駅員と関係部署で話し、関係のない音声を拾わないようにしたところ解決しました。
・・・・・
広報担当者によると、原因はワイヤレスマイクの周波数が、隣接する葬儀場のマイクと同じだったためとのこと。そんなことがあるんですね……。
なお、利用者から問い合わせなどがあったかも聞いたところ、「苦情や問い合わせ、ご意見などは特になく、運行にも支障はありませんでした」とのことでした。