各地で相次ぐ「強盗」事件。命や財産を守るため、警視庁が呼びかける“4つ”のこと

    各地で相次ぐ強盗事件では、業者を装って玄関から侵入する手口が確認されています。警視庁が呼びかける「今日から見直せる防犯対策」について書きました。

    警報器の点検や屋根の修理などを装って玄関のチャイムを鳴らす不審者に、警視庁が注意を呼びかけている。

    このところ「宅配業者」などをかたって住民に玄関ドアを開けさせ、室内に押し入る手口の強盗事件が相次いでいるからだ。

    1月には東京都狛江市で90歳の女性が殺害される凶悪な強盗殺人事件も発生。

    命や財産を守るため、今日からできることとは。見直したい4つの防犯対策を紹介する。

    玄関から押し入る手口

    「警報器の点検です」「ガスと水道の点検にきました」「お宅の屋根が壊れてますよ」などと不審な訪問者に関する通報や相談が多くなっています。不審者、不審車両を見かけたら躊躇なく110番通報を

    Twitter: @MPD_yokushi

    警視庁のTwitter

    強盗事件は各地で相次いでいる。

    朝日新聞によると、東京都稲城市では昨年10月、宅配業者を装った男らが住宅に押し入り、現金約3500万円などが奪われる事件が発生した。

    東京都中野区では昨年12月、宅配業者を装った男らが住民を殴り、現金約3000万円が奪われた。

    狛江市の強盗殺人事件でも、住宅の窓が割られていなかったことから、帰宅時に押し入ったか、何らかの方法で玄関ドアを開けさせた可能性が出ている。

    つまり、この3つの事件では玄関から犯行グループが侵入している。

    「ガス点検」「屋根の修理」をかたる不審な訪問者

    警視庁によると、警報器やガス・水道の点検、屋根の修理といった理由で玄関を開けさせようとする不審者に関する通報が増えている。

    このようなことから、警視庁は「見直したい防犯対策」として、次の4つをTwitterで呼びかけた。

    1. 在宅時でも玄関や窓の鍵をかける
    2. ドアスコープやカメラ付きインターホンで来訪者の身分・用件を確認する
    3. ドアを開ける時は、ドアチェーンやドアガードを付けたまま対応する
    4. 自宅内に多額の現金を保管しない


    ためらうことなく110番を

    このほか、窓ガラスの強度を高める防犯フィルムを付けたり、防犯カメラやセンサーライトを設置したりすることも効果的という。

    警視庁は不審な訪問があった場合は、「ためらわうことなく110番通報をしてください」としている。