タスク管理ツールの「Trello」がいつの間にか日本語化されましたね。
しかし、なんだか違和感を感じるのは気のせいだろうか……。

日本語対応の背景やTrelloの世界戦略が気になるところです。BuzzFeedは同社広報のAlexiaさんに聞いてみました。
ーー今回どうして日本語に対応したのでしょうか。
そもそもローカライズをはじめたのは2015年です。最初は、実験的にブラジル、ドイツ、スペインの3ケ国で始めました。それから、フランスでローンチし、クラウドソーシングでフランス語に翻訳しました。成功でしたね。
アメリカ以外でのパフォーマンスがよかったので、国際展開を加速させることにしたんです。具体的な数値をいうと、トラフィックの75%、利益の45%が海外からくるものでした。
しかし、多くの人の間で言語が障壁になっていたのです。Trelloはそんなに文字が使われていないUIなんですけどね。
そこで、Trelloユーザーにクラウドソーシングで翻訳してもらうプログラムを開始し、4ヶ月で16ケ国語のローカライゼーションに成功しました。そのうちの1つが日本語だったんです。
もし、違和感のある翻訳を見つけましたら、ぜひボランティアとして翻訳プログラムに参加いただければと思います。
日本にいるTrelloユーザーは約13万人
ーー日本にはどのくらいのTrelloユーザーがいるのでしょうか。
現在、日本には約12万7000人のユーザーがいますね。ちなみにTrello全体では1200万人のユーザーがいます。
日本語化をはじめたのは先週ですし、まだ日本に向けて特別なアクションは起こしていませんが、ここまでは十分成功といえるのではないでしょうか。
ーーTrelloの特徴的なインターフェースはどうやって考えたんですか。
初期の段階で意識したのは、シンプル、便利、パワフルなプロダクトを開発することでした。
誕生会の企画から、ショッピングリスト、バグのトラッキングやプロジェクトマネジメントまで、Trelloはあらゆるシチュエーションに応用できます。
多くのユーザーのニーズに応えるために、「シンプル」であることがとても重要だったんです。
家族のやり取りや結婚式のプランにも
ーープロジェクト管理以外の用途にも使えるんですか。
はい。ユーザーがSNSに自分なりの使い方を投稿しているのをみて、毎日のように新しい発見があります。例えば、家族間のコミュニケーションのために使われていたりもします。
YouTubeでこの動画を見る
実際、この動画では、子どもたちが習い事や歯磨きなどのタスクをTrelloを使って管理している様子が紹介されています。
それから、教育の現場でも使われていますね。こちらのページで事例をいくつか紹介していますが、結婚式のプランニングやマラソントレーニング、バケーションのプランニングなど、例をあげたらキリがありません。
「ソリティアをやっているように見える問題」
ーーところで、Trelloを使っている後ろ姿って「ソリティア」をやっているように見えませんか。

(笑)。Trelloはこれまでもいろいろなサービスと比較されてきたのですが、「ソリティア」との比較はとても気に入りました。
さっそくチームメンバーにこの写真を共有したところ、
Trelloにも『ソリティア』みたいなエンディングのアニメーションを追加するときがきたようだ!
って言ってましたよ。