ママたちの共感呼ぶ「#子育てあるある」イラスト ほのぼの面白く、たまに考えさせられる

    子どもとの大切な思い出

    「娘との思い出」を、かわいらしいイラストでInstagramに投稿しているアカウントがあります。

    スミレ日和」さん。新潟県で広報代理業などを営む個人事業主で、育児や家事、仕事の合間に、娘・スミレちゃんのイラストを描いています。

    スミレちゃん(1歳10カ月)

    #親バカ

    ふせんにサササッと描く

    イラストを描き始めたのは、スミレちゃんが保育園に入った4月。

    「ダイニングテーブルの上や仕事道具の中にプレーンなふせんを常に置いておいて、忘れないうちにサササっと描きとめる。で、『ほぼ日手帳』に貼る、という適当な感じです」

    スミレ日和さんは、BuzzFeedの取材にそう話します。

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    自分にも!

    写真ではなくイラスト、理由は?

    わざわざイラストを描くのはどうして? スミレ日和さんはこう説明します。

    「子供の動きが早すぎてカメラが追いつかなくなったこと、スマホ容量がすぐ一杯になること、そしてカメラ越しよりもアイコンタクトが取れる幸せを感じたいことが理由です」

    「育児、家事、仕事でオーバーヒートすることもありますが、こうして娘を思い出しながら描く時間はとても穏やかな気持ちになれます」

    天然モノのダジャレ

    絵が上達した「変な趣味」

    スミレ日和さんは、絵を描くのが昔から好きでした。

    「子どもの頃、友だちや先生をよく観察して、こっそりと面白おかしく描くのが好きでした。実は社会人になってからも続けています(笑)」

    「元上司には、“カネにならない絵の上手さ”だと言われていました。心地よい褒め言葉で、今でも思い出します」

    かわいらしいイラストをサササッと描くスキルは、こうして培われたのかもしれません。

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    そ…それは危ないぞ…

    イラスト投稿、こんなメリットも

    Instagramにイラストを投稿していると、「全国の育児中の親御さんと“いい塩梅”でつながれる」とスミレ日和さんは言います。

    「いわゆる『育児あるある』に共感し合ったり、励ましのコメントをいただいたり。『#転勤妻』という共通点で悩みをシェアすることもあります」

    「ハッシュタグを使い、『育児』という共通点だけでライトにつながれる環境が快適です」

    そんなスミレ日和さんは現在、妊娠9カ月

    ほのぼのと楽しいイラストが多いなか、たまに真剣な投稿も

    「結婚して子どもを持つまで、育児って、乳白色のパステルカラーみたく、ほわほわキラキラとしているイメージが勝手にあったんです。が、いざその渦中の人になるとギャップがすごくて……」

    スミレ日和さんの大きな悩み。それは、人生の先輩たちとの価値観の違いです。

    たとえば、こういうこと。

    「祖母や親の世代の『こんな小さいうちから保育園に預けられてかわいそう』とか『旦那さんしっかり稼いでくれるなら育児に専念するのが今のアナタの仕事よ』とか、産後女性が働くことに対するご意見。働く理由は人ぞれぞれ、老婆心がたまに辛いこともあります」

    「出産に関するご意見もいただきます。男女云々というよりも、根底の価値観というか、染み付いた感覚に違和感を覚えることがあります」

    世代ごとに時代背景や子育ての環境が異なるほか、個人によってもさまざまな考え方があります。

    「いつの時代の親御さんも必死で子育てをして、現在がある。先輩方に対して敬意を払いつつも、やられて嫌なことは再生産しない、という意思は大事にしています」