「上原浩治はスーパーサイヤ人になった。悟空と呼びたい」ムネリン、今シーズンの目標やWBCを語る

    カブス・川崎宗則選手の囲み取材レポート

    シカゴ・カブスとのマイナー契約を結んだ「ムネリン」こと川崎宗則選手が1月24日、東京・二子玉川の蔦屋家電で開かれた、ホームクリーニング機「LG styler」の製品発表会に出席しました。

    発表会後のムネリン囲み取材の模様をレポート!

    ——今シーズンの目標は。

    下投げのランニングスローの球がなかなか弱いので、それを強くするのが目標。

    もうちょっと、バランスを考えないといけないと思っているんですけどね。

    去年は10回のうち2回くらいの成功率だったので、それを半分くらいまで上げたいと思います。

    ——カブスとのマイナー契約。ほかにも選択肢がある中で、川崎選手の決め手となった部分は。

    決めたのは、特に理由もなく、ひらめきで。朝起きて、カブスと契約しようと思いサインしてしまいました。

    なので、2日後くらいにやっちまったな……と思う感じだったんですけど、今は、ああよかったと思っているし、でもたまにやっちまったな……と思ったりとか。

    そんな日々を過ごしながらトレーニングをしているんですが、例年通りかなと。結局、僕が一番がやりたいことをやった、ということだと思います。

    ——主戦場をまたアメリカに決めたのは、川崎選手にとってどんな思いがあるのでしょうか。

    自分がやりたいと思ったシカゴ・カブスとまた契約できたことはうれしい。

    (一方で)この前、日本でのプレーを見たい、と日本のファンの皆さんに言われました。正直な話、それはすごくうれしかったですね。

    こんな僕みたいな野球選手が……。それを見たいと言ってくれるのはありがたいですね。血もつながってないのに、そう言ってくれるのは。感動しました。

    なので、その気持ちも忘れないように、と思っています。

    ——WBCをともに戦ったことのある上原浩治投手もカブスに入ります。

    楽しみでならないですね。

    僕の本当に尊敬する先輩ですし、もちろん日本での活躍も知っていますけど、メジャーというすごいタフな状況の中でずっと一線で活躍して、2013年には、ワールドシリーズの最後のクローザー。

    僕もワールドシリーズに行きましたけど、あんなにタフなシリーズはないんですよ。いつもの対決するバッターとはひと味違う選手たちばかりなんですね。

    その中で、上原さんは何事もなかったように出てきて、抑えるわけですよ。あれは、実はとんでもないことだった。

    「すごいメジャーリーガーたち」のレベルがさらに上がった、(ドラゴンボールで例えると)サイヤ人がスーパーサイヤ人になった状態がワールドシリーズなんですよね。

    その中で、上原浩治はスーパーサイヤ人になったということ。これからは「悟空」と呼びたいなと思います。

    浩二さんとは呼ばず、悟空さんと。

    ——今シーズンは上原選手とともに連覇を目指すことになります。

    彼からは学ぶことがすごく多いと思うので、たくさんのことを吸収したいし、それを自分のプレーにつなげます。

    投手と野手は違うように思えるかもしれないですが、実はそんなことはないんですよ。

    考え方、トレーニングの仕方、取り組む姿勢を、上原浩二さんから……悟空ですね、悟空から学んで、スーパーサイヤ人がスーパースーパー(サイヤ人)になるためにはどうしたらいいか。野球が上手くなるために、彼から学びたいと思います。

    ——上原さんはカブスとの契約を決めた理由を「世界一になりたいから」と言っていました。川崎選手も、今度はメジャーに昇格した状態で……。

    そうですね。

    昨シーズンの最後は出られず…、登録メンバーに入れなかった悔しさがあります。

    開幕メジャーは気迫からアピールしないといけないし、誰よりもやらなきゃいけないと思う。

    上原さんとは違う次元ですけどね。彼はもうそこ(2連覇)を目指せるだろうけど、僕は開幕メジャーを。大変なことはわかっていますけど、それを考えてやっていますよ。

    ——3月にWBCが始まります。出場経験者として、侍ジャパンにアドバイスを送るとしたら。

    いや、もうね、色々なことがあると思います。僕も2回(2006年と2009年)、大会に出させてもらったんですが、すごい環境ですよね。

    選手はプレッシャーがあり、考えることは多いと思いますし、楽しむことは簡単にはできないと思うんです。

    僕はその経験があり、その過酷さや辛さはわかっているので、「楽しめ」とは言えません……。

    ただ、それを見てる僕らや子どもたちは、侍ジャパンの試合がすごく励みになる。

    正々堂々とプレーしてほしい。それだけですね。