米イージス駆逐艦がコンテナ船と衝突 現場の石廊崎沖は「大型船で混み合う地域」

    「自主航行ルール」が設定されるほど、混雑するエリアだという。

    静岡県南伊豆町の石廊崎からおよそ20キロ沖合で、アメリカ海軍のイージス駆逐艦フィッツジェラルド(DDG 62)とフィリピン籍のコンテナ船が衝突した。米軍第七艦隊によると、事故は17日午前2時半ごろ発生。治療が必要なけが人が船長を含めて3人出ているほか、7人が行方不明になっている。駆逐艦は右側の側面が大きく壊れている。現在、横須賀基地に向けて航行中とみられる。

    現在、海上保安庁第3管区海上保安本部に対策本部が設置され、行方不明者の捜索が行われている。

    共同通信によると、コンテナ船は日本郵船運航で、乗組員はいずれもフィリピン人。海上保安庁が事情を聞いている。

    現場は大型船で混み合う海域

    この海域を担任する海上保安庁・下田海上保安部によると、衝突が起きた石廊崎沖は船が大量に行き交い、混雑している海域。東京湾に出入りする船など、大型船が1日に400隻行き交い、海難事故も多いという。

    この海域では、民間船の船長などでつくる団体「日本船長協会」が、事故を避けるための通行ルール(自主分離通航帯)を自主的に定めている。