安倍晋三首相とドナルド・トランプ米次期大統領の初会談。2人の信頼関係構築に重きを置いた会談とされているが、米国内では「なぜ娘のイヴァンカ・トランプ氏が同席したのか?」と物議を醸している。
トランプ氏の娘、イヴァンカさんは父の選挙運動で貢献した人物でもある。モデルとして活躍し、現在は父親が経営していた会社の経営に関わっている。
またイヴァンカさんは、大統領選後、新閣僚を選定するための政権移行チームにも加わっている。
億万長者の実業家としても知られるトランプ次期大統領。米国内では、トランプ次期大統領が関わる企業を外国首脳が優遇するなど、国益と個人的な利益が相反するとの懸念がある。
トランプ次期大統領の自宅で行われた初会談には、長女のイヴァンカさん夫妻に加えて、大統領補佐官への起用が有力視されるマイケル・フリン前国防情報局長が同席した。
イヴァンカ夫妻らが同席した時間は明らかでないが、首相官邸が11月18日に公表した動画でも、安倍首相と談笑するイヴァンカ夫妻の姿が確認できる。
政府の要職についていないイヴァンカ夫妻が、外交の場に同席したことを疑問視する声がジャーナリストらから上がっている。
「個人的な利益享受につながる」との批判も
安倍首相との会談を終えたトランプ次期大統領はインスタグラムにツーショット写真をアップ。「安倍晋三首相が私の自宅に立ち寄ってくれ、素晴らしい友情が芽生えたことを嬉しく思う」とコメントした。イヴァンカ夫妻の同席に関しては触れなかった。
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