トルコで止まらないテロの連鎖、12〜14歳の子供が自爆 危険は各地に広がる

    8月20日にも51人が犠牲に。

    昨年からテロが相次ぐトルコでまた爆破テロが発生した。爆弾攻撃による死傷者数では今年に入って最大規模だ。

    子供による自爆テロか

    トルコのアナドル通信社によると、南部のガジアンテプで20日夜、結婚式会場で爆発が起き、51人が死亡、69人が負傷した。エルドアン大統領によると、12~14歳の子供が爆弾を身につけ、テロ攻撃を仕掛けたとみられる。

    爆発現場はシリア国境近く。犯行声明は出ていないが過激派組織「イスラム国」(IS)による自爆テロの可能性が指摘されている。この地域にはIS戦闘員が潜伏している可能性が高いと言われている。

    CNNトルコは、犯人が着用していたとみられる自爆用ベストが現場で見つかったと報じた。犯人が自ら爆発物を爆発させたか、遠隔操作で爆発させたかは明らかでない。

    結婚式には多くのクルド人が参列していたという。

    トルコでは昨年から、ISやクルド人系武装勢力によるテロ攻撃が相次いでいる。6月下旬には、トルコ最大の都市イスタンブールのアタチュルク国際空港で自爆テロが起き、40人以上の命が犠牲になった。

    また2〜3月に、首都アンカラで2件のテロ爆発が発生しており、2つの事件で合わせて少なくとも65人が死亡した。


    一方で、日本外務省が退避勧告(4段階で最高のレベル4)を出している地域は、シリア国境の一部地域に限られている。

    今回、結婚式会場で爆発が起きたガジアンテプはレベル2(不急・不要の渡航はやめてください)。首都アンカラ周辺はレベル1(十分注意してください)。イスタンブール東部はレベル1に指定されている。

    シリア国境から遠く離れたイスタンブールのアタテュルク国際空港でもテロが起きている。十分な注意が必要だ。

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