【動画】抗議デモに比警察のトラックが突っ込む 日本人も行く米国大使館前の通で

    日本人観光客が訪問する地域で・・・

    フィリピンの首都マニラにあるアメリカ大使館前で10月19日、抗議集会を鎮圧しようとした警官隊のトラックが参加者の集団に突っ込んだ。デモ参加者の少なくとも3人が病院に運ばれた。AP通信が報じた。

    AP通信の動画には、デモ隊を蹴散らす警察の中型トラックが写っている。このトラックは人混みの中で急発進、急停車を繰り返している。参加者を警棒で殴る警官の姿も写る。

    【閲覧注意】以下の動画には、暴力的なシーンが含まれています。

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    米国大使館の前では19日午後から、反米デモが続いていた。AP通信によると、数は1千人規模に上った。地元紙の報道によると、デモに参加していたのは反米の左派系メンバーで、そのうち約50人が軽傷を負い、約20人が逮捕されたという。

    マニラの米国大使館前の大通りは、繁華街に近く、日本人観光客も出入りする地域だ。ここは、フィリピンの左派系団体が頻繁にデモを開く「定番の場所」。

    「訪問」という形で、事実上の駐留を続ける米軍の撤退を要求することが多い。警察は毎回、警官を配置するが、大抵は大きな混乱なく終わる。

    異例のデモ隊への「攻撃」

    実はフィリピンでは、左派系団体の抗議集会は毎日のように全土で開かれている。衝突で死者が出ることもある。

    ただ、アメリカ大使館前のデモに警察トラックが突っ込み、執拗に参加者を追い回すのは稀だ。

    フィリピン国内では警察への不信感が根深い。さらにドゥテルテ大統領が就任した6月以降、強硬な犯罪捜査が進められており、警察の強権的な姿勢を疑問視する声が高まっている。