「ドゥテルテ台風」を振り返る 南シナ海問題で「日本の側に立つ」

    在日フィリピン人が熱烈歓迎、天皇陛下との会見は中止に

    日本中が注目したフィリピンのドゥテルテ大統領の初訪日。大統領の姿を一目見ようとする「追っかけ」も登場しました。「ドゥテルテ台風」襲来のハイライトを写真で振り返ります。

    ドゥテルテ大統領が到着した25日。東京都内で日本在住のフィリピン人との交流会があり、熱烈な歓迎を受けました。

    フィリピン国内での高い人気を示すかのように、会場にはたくさんのフィリピン人が集まりました。「We Love President Duterte」と書かれたプラカードを掲げる人たちも。

    会場前で長時間待った人や、遠方からはるばる足を運んだ人もいました。

    2日目の経済フォーラムでは、アメリカとの関係を見直す方針を改めて示しました。「まるでフィリピンが『首輪をつけた犬』かのような扱い」と強調。炸裂したドゥテルテ節に観衆は拍手を送りました。

    2日目夜、安倍晋三首相と首脳会談。南シナ海問題について、どこまで踏み込んだ発言をするかが注目されていました。ドゥテルテ大統領は、「ときが来たときには日本の側に立つ」と語りました。

    最終日は、午前中に横浜市にある海上保安庁の施設を訪問。ヘリコプターで現場に向かい、訓練を視察しました。

    昭和天皇の末弟、三笠宮崇仁(たかひと)さまの逝去を受け、予定されていた天皇陛下との会見は中止となりました。ドゥテルテ大統領は「哀悼の意を表します」と述べました。

    27日夜、ドゥテルテ大統領は帰国の途につきます。