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「すごい刺さる」 子どもとの会話で「私はできる」と慢心していた保育士が変わった話

今日も目の前の子ども達に向き合い続ける保育士さんに感謝してもしきれない…!

「ベビーシッター漫画家」のさいおなおさん(@saionao_)がTwitterに漫画を投稿しました。

「『先生、見て!』が当たり前になりすぎて、子どもの気持ちを忘れてた保育士の話」と題して投稿された今回の作品。

子どもに誠心誠意、向き合おうとする保育士の姿が素敵すぎるので紹介します〜!

「すごい刺さる漫画だなぁ」「保育士やっていた時のこと思い出しました。とっても素敵な漫画です!」という共感の声や、「保育士さんって本当にすごい。子ども相手にも本当にプロだと思う」「先生にホントに感謝や…。先生いつもありがとうございます」などの尊敬の声も寄せられています。

漫画は保育士になって1年経った頃、子どもと触れ合う仕事に慣れつつある主人公への「先生ーっ!見てー!」の声から始まりますーー。

「『先生、見て!』が当たり前になりすぎて、子どもの気持ちを忘れてた保育士の話」

「私は保育士。だから全員とお喋りはできない」

1人で多くの子どもたちと接する保育士さん。みんなを平等に褒めるのが精一杯で、1人1人の子どもに向き合う時間はなくて…。

子どもの「見てっ」に「カワイイ」って言ってもらいたい、という気持ちがあることを偶然知った主人公。意識に変化が生じます。

「向き合おう。私は、保育士なのだから」

話の半ばで「私は保育士。だから全員とお喋りはできない」と言っていた主人公が最後には「保育士だから『向き合おう』」と意識が変化します。

「向き合おう」と決意した後、「見てっかわいい?」と言う子は、よりかわいらしく、輝いているように見えます。振り返って、その子を見る保育士さんの目も優しくて、心が温かくなりました…。

BuzzFeedは投稿したさいおなおさんに話を聞きました。

この話は実話で、さいおなおさんが経験した話なんだとか。

保育園で3年間勤務した後、ベビーシッターに転職し、現在はベビーシッター漫画家として活動しているからこそ描くことができた作品だったそう。

今回の作品は、「仕事で自分を変えてくれた一言」というテーマの漫画賞に応募するために描いたものだと振り返ります。

「️『自分を変えてくれた一言』と言われると、ものすごいカッコいいことを言われた体験が必要なのかなぁとも思ったんですが、私にはそんな体験はありませんでした」

「『ちょっとだけ自分の心持ちが変化した気がする言葉』と考えて、思い出したエピソードを今回漫画に描きました」

漫画に描かれているのは、さいおなおさんが保育園に勤めていた頃のお話。当時のことをこう振り返ります。

「勤め始めこそ『子どもとしっかり向き合うぞ』と意志を持っていたのに、1年ほど勤めると、『子どもの話をうまくかわし、業務をスムーズにこなす』ことこそが仕事のやり方だと思うようになってしまいました」

「そのような仕事のやり方で『私はできる』と、慢心していたんだと思います」

「保護者の方が嬉しそうに、『先生に見せるために自分で服を選んでるんです』と言ってきたときに、自分が受け取っていた気持ちと、子どもや保護者さんの気持ちの重みの違いにハッとさせられました」

もちろん、作中で登場する子も、実際に出会った子がモデルです。

「本当にオシャレさんで、洋服も髪ゴムもカバンに付けたストラップまでも、毎回見せてくるような可愛らしい子でした」

作品を描く中で、こだわったところは?

「主人公の先生が慢心している様子を伝えるために、『ハサミで作り物をしながら子どもの対応をする』『表情も貼り付けたような笑顔にする』という演出にしました」

「加えて、保育士のイメージを損ねたくなかったので、『対応は素っ気ないけど、ちゃんと本音だよ』というメッセージも入れたいと思っていました」

様々な部分にこだわりながら、自らの経験を丁寧に描いた「『先生、見て!』が当たり前になりすぎて、子どもの気持ちを忘れてた保育士の話」。

「子どもの何気ない一言を軸にした変化がやわらかく描写されている。仕事中に起きた出来事を通じて気づく過程が愛おしい」などの評価を得て、応募した漫画賞では準グランプリに選ばれました。

子どもとの関係についてはもちろん、業務を効率的に行いながらも持つべき心持ちについても考えさせられるストーリーですね…。

素敵な作品をありがとうございました💓👶