「人間の感情が消える」“オンラインライフ”が大学生たちに影響、多くの悲痛な声

    対面授業がゼロ、またはゼロに近い大学生が今もいる。

    新型コロナウィルスの感染拡大によって生活様式が大きく変わりました。

    それぞれが工夫を凝らし、リモートワークや分散登校、感染対策をした上でのコンサート鑑賞やスポーツ観戦などをしています。

    そうした中、大学生も生活が一変し、2020年春からはオンライン授業が始まりました。

    朝早く起きなくてもいい、交通費が抑えられたなどメリットがあり、新しい授業形態として評価する声があります。

    一方、学費が変わらないだけでなく、図書館など学内の施設が使えない、友人を作る機会が少ないといったデメリットも。

    新型コロナウイルスの収束のためには仕方なく、誰のせいでもありません。

    でも、終わりが見えない状況に、やり場のない気持ちを抱える大学生たちがいます。声をまとめました。

    対面授業ゼロ。

    対面ゼロで1年生終わっちゃった🥺 #大学生の日常も大事だ

    Twitter: @tashikahananojd

    オンライン授業だけで、1年間が終わってしまった大学生のツイート。リプライ欄には「うちも対面ゼロで2年目が終了しました…」「うちの娘も同じよ」といった声が寄せられています。

    大学生である筆者の大学では、学ぶ分野や取得を希望する資格の違いによって、対面授業とオンライン授業の割合が異なります。そのため、対面授業がほぼゼロだった友人もいました。

    ずっとパソコン…。

    浪人してやっと大学生になれたのにずっとオンライン。課題課題に追われる毎日。もうパソコンの画面見たくないと嘆く大学1年息子にかける言葉が見つからない。 #大学生 #大学生の日常も大事だ

    Twitter: @serendipity3588

    かつては「教室で授業を受け、終われば教室から出る」というのが、当たり前でした。

    しかし、オンライン授業では、課題も含めて全てパソコンで行われます。そのため、パソコンの画面を見続ける必要があり、メリハリがつけられずにストレスが溜まっている人もいます。

    大学に行く意味って…?

    来年もすべてオンライン授業だったら、大学に在籍している意味がないと思う。本当に辞める。在籍している意味ない。 #大学生の日常も大事だ

    Twitter: @nyanchan774

    去年1年間オンラインでした。 自分は生きてるのか生きてないのか分からない感覚になりました。 今年もオンラインとか言ったら多分人間としての感情が消える。 #大学生の日常も大事だ

    Twitter: @asdfghjjkv

    オンライン授業が適している人がいる一方で、そうではない人もたくさんいます。

    大学に行っていれば、休み時間に友人と直接話したり、サークル活動で息抜きをしたり...。でも、オンライン授業の出席と課題の提出のみを求められ、リフレッシュができず、辛い思いをする学生もいます。

    筆者自身、高校生の時に想像していたキャンパスライフとは大きく異なり、「オンラインライフ」に戸惑いが。落ち込む気持ちがとてもわかります。

    #春から〇〇大学

    推薦とかでもう進路決まっちゃってる子とかは「#春から〇〇大」とかいうタグ付けててTwitterで最近自己紹介大会してるけど、私ら2020年度入学生もそういう気分なんだよね。 ずっと新入生な気分。複雑。 #大学へ #大学生の日常も大切だ #コロナ #コロナ陽性

    Twitter: @umuumu1111

    毎年、Twitter上で見られる「#春から〇〇大学」のタグ。入学式前に知り合いを作れ、授業やサークルの情報を得られるため、多くの新入生が毎年利用しています。

    ただ、2020年度の入学生たちは、このハッシュタグを「#初夏から〇〇大学」「#秋から〇〇大学」のように季節を変えながら使ってきました。

    「キャンパスに行く日が始まること」が、大学生活の始まりだと思っているのです。そのため、キャンパスに通う日々を楽しみにしていた学生たちの中には、21年度に入学する人たちが投稿する「#春から〇〇大学」に複雑な気持ちを抱いている人もいます。

    筆者自身、入学式が開催されないまま1年が経ち、いまだ新入生の気分です…。

    大学生の不安が少しでも早く解消されますように。

    オンライン授業と一言で言っても、大学や学部によってその形態は異なっています。デジタルツールを用いることで、授業で積極的に質問ができ、理解が深まったという話もありました。

    そうした良さを生かしながら、来年度には大学生の不安が少しでも解消されるといい、と1人の学生として願っています。