漫画家の六多いくみさん(@rottaik)が、育児中にTwitterを利用することについての考えをツイートしたところ、2000回以上リツイートされ、9600を超える「いいね」が集まりました。
「すっごくわかります!」「これ、ほんとこれ!」「その通りだよね」など多くの共感の声が寄せられています。
ツイートの内容とは。
育児の大変さをTwitterで発信する親に「ツイートしてる余裕はあるんですね」などと投げかけるチクチク言葉に対して、物申したこちらの投稿。こんな反応が寄せられました。
10年ほど前、夕方にどうしても寝かせると泣いてしまう時期があったので、諦めてだっこタイムにしてた時はやる事ないので、リビングの椅子に座ってパソコンで2ちゃんの育児板見てましたよw
自由に動かせるのは片手しかなかったので。
辛くて疲れきってて、子どもの安全確認しながらTwitter見るくらいしか息抜きできないのにー!ってなります😭
世の中の子育て中の保護者さん、お疲れさまです!休んでください!
他にも、「愚痴らせてよ、ストレス発散とかできるのここぐらいなの!って私も思います」「ツイートする余裕はあるんじゃなくてツイートくらいしか出来ないんだよ…育児中は…😥」といった声もあがりました。
BuzzFeedは投稿した六多いくみさんに話を聞きました。
今回のツイートをしたきっかけは、「ツイートしている余裕(暇)はあるんだな」とリプライを送られていた人を見かけたことだったそう。
「私自身もそういった心ないリプに悲しんだ経験があったことを思い出してつぶやきました」
一方で、自身の子どもが0歳だった時、SNSに救われたことがあったんだとか。
「子どもが0歳の時、寝かしつけてもベッドに置いたとたんに起きてしまうことが多く、抱っこ時間がとても長かった時期がありました。その頃はとても疲れていて、電子書籍を読もうと思っても目が滑ってしまい、文字が頭に入ってきませんでした」
「Twitterで子育て情報をチェックしたり、その時の気持ちをツイートしたり、フォロワーさんとリプしあったりするのが唯一の心の支えになっていました」
今回の大きな反響を振り返り、今までバズったツイートとは違った、と説明します。
「普段はツイートがバズると面倒なことも多いので、引用リプライは見ずにサクッと消してしまうのですが、今回は皆さんのリプライを読みました。皆さんの実感のこもった大切な声を残しておきたいので、投稿は消さないでおこうと思います」
「共感の声が多く届いて、0歳育児中だった頃の自分が励まされたような気持ちです。改めて、暗い部屋の中でぼうっと光るブルーライトに救われていた気持ちをリアルに思い返しました」
伝えたいこと。
「ツイートを読み返すと、『ドヤる人』という表現があんまり良くなかったです。カッとなってツイートしてしまいました」とも反省する六多いくみさんですが、最後にそういった「ドヤる人」に伝えたいことを聞いてみました。
「私も子どもを実際に育てるまでは、親の大変さを全く理解できてなかったので、『ツイートしてるなんて余裕があるのだろう』と思ってしまう人がいることは分からなくもないです。また、理解して欲しいと言っても難しいだろうとは思います」
「ただ、せめてリプライを送る前に一旦考えて欲しい。なれない小さな子の育児をしている親は気持ちが落ち込みやすく、言葉ひとつで深く傷つくことがあります」
「また、子育て中の親の皆さんの息抜きの時間が守られ、パートナーの育休取得率もどんどん上がってほしいです。TwitterなどのSNS以外の息抜きの時間や、きちんと休む時間が取れるように育児サポートが手厚くなることが本当は一番いいですよね」
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