「『地元の友達との良い会い方グランプリ』で優勝狙えると思っとる経験」を描いたマンガが話題です。
マンガ家の秋野ひろさん(@16_akino)がTwitterに自身の思い出を描いたマンガを投稿したところ、6100回以上リツイートされ、3.3万を超える「いいね」が集まりました。
「とっても素敵です…エモい…」「みんなの思い出の断片のかけらを集めたようなきれいな作品だなあ」と、大きな反響が寄せられています。
その内容とは…?
「『地元の友達との良い会い方グランプリ』で優勝狙えると思っとる経験」と投稿された4ページのマンガ。
久しぶりに会う地元の友人から、事前に提案がされます。「『あの場所』で会おうや」と各自が「あそこだ」と思った場所に行ってみようというのです。
「面白いけど、そこまで意気投合できるかなぁ…?」と不安げな主人公ですが…。
主人公が来たのは、かつてよく遊び、卒業式の日には早めに抜け出して集まった思い出の公園でした。
ところが、友人は1人もおらず、間違えたかと思ったところ、「おい!周り見てみろ!」と電話から声が。期待を込めて周囲を見渡しますが…。
期待に反して、3人が考えた「あの場所」はバラバラでした。
「昔やったらマジで同じとこ選べたんやろな…」と少し悲しそうな主人公。そこに友人が迎えにやってきて、久しぶりに再会します。
「なんでここ選んだん?」。そんな会話をはじめ、盛り上がります。
商店街の肉屋バトル、碧山の野宿、卒業式の日に抜けて集まった公園、朝焼け、ラーメン、田んぼ……。
彼らにしかわからない「あの場所」の思い出がたくさんよみがえりました。
「ふふ、多すぎたな。『あの場所』が」。マンガは最後はこの一言で締めくくられ、3人は新しい思い出を作りに行くのでした。
これはたしかに、「『地元の友達との良い会い方グランプリ』で優勝狙えると思っとる経験」ですね。
BuzzFeedは投稿した秋野ひろさんに話を聞きました。
この作品は、エッセイマンガを描きたいと思っていたタイミングで、ちょうど2年前の年始を思い出したのがきっかけで生まれたそうです。
今年も帰省し、少し散歩しただけで、友達とのさまざまな思い出を感じ取ることができたといいます。
「このマンガを描いたことで、場所と思い出とを結び付けて思い出す習慣ができたのがよかったなと思っています」
作品が大きな反響を受けて...。
「読んだ人が『自分もこれやりたい』と言っているリプや引用リツイートが多く、自分が友達と楽しんだ経験に対して、そのように言ってもらえるのが嬉しかったです」
とりわけ印象的だったのは、引用リツイートで友達にメンションを飛ばし、「今度これやろ!」と言っていたユーザーがいたことだったのだとか。
「自分の描いたマンガが誰かとの話題やコミュニケーションのきっかけになってるのを見ると描いてよかったな、と思います」
この記事を読む読者の皆さんも、この「出会い方」に挑戦してみるのはいかがでしょうか……👀❓