ただならぬ殺気...!妻の異変を目にした夫がとった行動に、絶賛の嵐

    「 脳を守れ!」

    育児における“気付き”を描いたマンガが話題です。

    パパ頭さん(@nonnyakonyako)がTwitterに「日々のつぶやき。脳を守れ!」と7ページのマンガを投稿したところ、1.1万回以上リツイートされ、3.3万を超える「いいね」が集まりました。

    「泣けるほど素晴らしい😭」「めちゃくちゃ分かります!」「この漫画を読んで、あのとき自分が何に苦しんでいたのかやっと判りました」と育児を経験したTwitterユーザーから多くの共感の声が寄せられました。

    マンガの内容とは…?

    始まりはある日の晩、パパ頭さんが「明らかに疲れている妻」を見かけた場面。

    心配をして、声をかけてみると……?

    ただならぬ殺気をまといながら、妻が発した答えは「私に質問するな」というもの。

    その答えに驚くと同時に、事態を把握できなかったパパ頭さん。とりあえず、なだめようとしますが…?

    温かい飲み物を渡しても、妻の変わらない態度に震えるパパ頭さん。

    その怒りの理由を理解できたのは、後日のことだったそう。

    「休ませてもらった、脳をな」と話す妻。

    この言葉で、パパ頭さんは“あること”に気付くのです。

    育児は脳を酷使します。

    次から次へと舞い込むタスク、子どもたちからは怒涛の勢いで話しかけられ、休み暇がなかなかありません。それどころか夜もまともに寝られずの日々...。

    そんな状況が、心身に大きなダメージを及ぼしてしまっていたのでした……。

    わずかな思考すらも苦痛、という現実があるのです。

    日中、家にいる妻の「傷ついている脳」をうまく守る方法をパパ頭さんは考えます。

    それは、育児者の「したくないこと」を行うこと。

    ただ、これは一瞬でできることではありません。

    最後には、「妻よ‼️今日から君の『したくない』は私の『したい』だ‼️」と宣言するパパ頭さん。

    これからも気づきを積み重ね、試行錯誤を繰り返しながら育児を頑張る2人の未来が見えますね👀✨

    BuzzFeedは投稿したパパ頭さんに話を聞きました。

    パパ頭さんは高校で倫理を教えている教員であり、2人の子どもを夫婦で育てています。

    以前から自身の育児経験を日記のように記録することを目的に、週に1本のペースでTwitterにマンガを投稿してきました。今回もその一環でツイートされたものでした。

    育児を経験した多くの読者から共感の声が寄せられた「脳を守れ!」の作品。大きな反響に、励まされたような気持ちになった、と振り返ります。

    「寄せられたコメントの中で、経験を言語化する能力を評価していただけた内容のものが特に嬉しく、印象に残っています」

    「私は高校で哲学を教えているのですが、目に見えない概念ばかりを扱っていることもあり、どうしたらわかりやすく伝わるか、いつも悪戦苦闘しています。
    評価していただけたことで、私が教員として鍛えてきた技術が活かされたように感じました」

    「脳を守れっ!」の教え

    自身も育児で疲れている時、妻と同じように「脳が疲れた」経験をしたことがあったといいます。

    「育児で疲れている時に、自分も妻と近い経験をしたことがありました。 ただ、自分ではその状態を表す言葉が浮かんでこず、マンガを描けずに苦しい思いをしました」

    「その時は『脳が疲れている』という認識には至らなかったのですが、妻の言葉から気付きを得ました」

    そして、作品が完成してからも、「脳を守れ!」は意識しているといるのだとか。

    「妻の場合は、子どもとの過剰な接触が疲れの原因となっているようなので、私がいる時には多少細かくとも1人の時間であったり、何も考えなくても心配ない時間を作ってあげられるように留意しています」

    最後に、マンガを読んでくれた人へのメッセージをお聞きしました。

    「作品の中で、妻は私に厳しい態度を取っていますが、それはあくまで環境が妻から余裕を奪っているためであり、妻が私を嫌っているためではないと思っています」

    「育児は大変に過酷な作業を含むため、時に愛するパートナーから理不尽な扱いを受けることもあるかもしれませんが、克服すべきは理不尽な態度をとった相手ではなく、理不尽にならざるをえないほど、相手を追い込んだ環境ではないかと思います」

    「この作品が、課題を共有するパートナー同士の理解を深め、コミュニケーションを促し、更に豊かな関係を作る一助となれば幸いです!」