いいねボタン連打するわ…母と娘が"ある文房具"でつながる話が素敵すぎるんだが。

    色鉛筆から始まるストーリーに感動間違いなし。

    親子で使う「色鉛筆」について描かれたマンガが話題です。

    イラストレーターのさざなみさん(@3MshXcteuuT241U)がTwitterに8ページのマンガを投稿しました。

    その結果、2.2万回以上リツイートされ、11.8万を超える「いいね」が集まりました。「ほっこりしました」「素敵すぎて涙出てきた」と大きな反響が寄せられています。

    「🎨ふたりで使う色鉛筆✏️」

    マンガは、さざなみさんと長女ちゃんのある日の出来事から始まります。

    長女ちゃんが「おかあさーん」と言いながら、見せてきたものとは…?

    長女ちゃんの手の中にあったのは、小さくなった色鉛筆。今は手のひらよりも小さくなっていますが、もともとは長かったのです。

    この色鉛筆には、さざなみさんの思い出が詰まっていました。

    実は、長女ちゃんが持っていた色鉛筆はさざなみさんが高校生の時に憧れていたもの。

    ただ、その値段の高さに高校生のさざなみさんは、購入を即決できませんでした。しかし、憧れが捨てきれず…?

    限られたお小遣いの中でやりくりしながら、文房具屋さんに通って、少しずつ色鉛筆を買い集めたのでした。

    そして年月は経ち、長女ちゃんも色鉛筆を使い始めました。

    色鉛筆が大事な宝物だと知っているさざなみさんのお母さんは、長女ちゃんが自由に使っていることを少し心配しているよう。

    ただ、それでも、さざなみさんは長女ちゃんに使ってほしいのだと話します。

    小さくなった色鉛筆を買い換えるために、長女ちゃんと文房具屋さんに向かったさざなみさん。

    そこには、高校生の時にさざなみさんが心を躍らせた場所で、同じように目をキラキラさせる長女ちゃんの姿がありました。

    買い換えるべき色鉛筆をメモして行ったさざなみさん。効率よく買い替えていきますが、そこで長女が「この色ほしい」と一言。

    さざなみさんはお家にある色鉛筆との色被りを心配しましたが、それも経験のうちだと思い直し、長女ちゃんにも3色選ばせてあげました。

    お家に帰ってから確認してみると、なんと色の被りはゼロでした。

    「もしかすると、彼女の色の世界は、色鉛筆の色数分、細かく多彩に彩どられているのかもしれない」

    さざなみさんは長女ちゃんを見守るうちに、そのようなことを考えるようになりました。

    自分と同じ色鉛筆を、自分の使い方で使う長女の姿。

    その姿を見ながら、さざなみさんは「高い色鉛筆でもなんでも、どんどん、ちびるまで使ってほしいのです」と思いを綴りました。

    色鉛筆でつながる、さざなみさんと長女ちゃんの物語にTwitterユーザーたちは大盛り上がり。

    「素敵なお話の共有、ありがとうございます。私まで嬉しくなりました」

    「なんで『いいね』は1回しか押せないんだ!」

    「私も昔買い集めて今は全く使っていない色鉛筆やコピックで息子とお絵描き出来る日が来るのかな〜と思うと楽しみです!その時は惜しみなく使わせてあげようと思います」

    「素敵なお話ですね。
    大切なものや想いはこうして受け継がれていくんですね」

    BuzzFeedは投稿したさざなみさんに話を聞きました。

    さざなみさんはイラストレーターとして活動しており、TwitterInstagramで日々、育児マンガなどを投稿しています。

    マンガに登場する長女ちゃんはこの春、進学した小学1年生。絵を描くことと、歌って踊ることが大好きで、この春からは自転車の練習を始めたいのだと教えてくれました。

    このマンガを描いたきっかけは、春を迎えて、長女ちゃんが外で見つけた花の色を色鉛筆の色で教えてくれるようになったことがきっかけだったと、さざなみさんは語ります。

    「色に着目する彼女の視界が素敵だなあと感じたので、マンガの形にしておきたいと思いました」

    もともと、絵を描くことが好きなさざなみさんの影響で、お家には様々な画材がたくさんあるのだそう。

    「色鉛筆をはじめとして、水彩絵の具やパステル、カラーペンなども子どもが使える場所に置いてあります」

    ただ、その中でも長女ちゃんが選んだのは色鉛筆。細かく描くことが好きな長女ちゃんにとって、描きたいものを描くためには色鉛筆がちょうどよかったのだろう、とさざなみさんは考えています。

    加えて、長女ちゃんは200本もの色鉛筆から、自分の描きたい絵のイメージに合う色を選ぶ過程も楽しんでいて、トーンを合わせた色鉛筆の組み合わせを作るだけ、という遊びをすることもあるそう。

    「私は色合わせなどがとても苦手で、何かのお手本どおりにしか選べないタイプなので、そのような遊びまでも楽しんで行う長女を純粋に尊敬してます」

    大きな反響を受けて…。

    「普段の育児のみの話題よりも、より広がりがある話題だったのかなと感じました」と、今回のマンガについて振り返るさざなみさん。

    「高校生の頃の私は、まさか自分の娘に色鉛筆を使わせる日が来るなんて思いもしていませんでした。そのため、娘が使っているのを見るたびになんとも不思議な感覚があります」

    「娘には色鉛筆それぞれの綺麗な色を感じ取る感覚があり、色鉛筆が私の宝物であることも理解してくれています。そんな娘が使ってくれていることを、嬉しく思っています」

    「私と同じように、自分の大事にしていた画材を子どもと共有しているという方が多くいらっしゃって、なんだか心があたたかくなりました」 

    最後に、マンガを読んだ人たちに向けて、「春を迎え、色彩が溢れる季節です。ぜひ、お絵描きや芸術鑑賞を楽しみましょう」というメッセージを寄せてくれました。

    ぜひみなさんも、身の回りに溢れる「色彩」に目を向けてみてはいかがでしょうか…?✏️🌸