11月20日に開幕したFIFAワールドカップ・カタール大会で、LGBTQを象徴する「レインボーカラー」の帽子を身につけた観客が、会場に入れないという出来事がありました。
注目されているのは、11月22日のウェールズ vs アメリカ戦が始まる前のこと。
実はこの女性、元ウェールズ代表の女子サッカー選手、ローラ・マクアリスターさん。報道機関のインタビューに応じ、次のように語っています。
対戦相手アメリカのサポーターにも、レインボーカラーのTシャツを着て入場を拒否された人がいました。
このような投稿が拡散され、LGBTQインクルーシブなメッセージを発信していた大会側の対応に対し、批判的な意見が集まっています。
「レインボーカラーの洋服、着ちゃダメなの? W杯の開会式では、『他者への寛容と尊重』をテーマにしてたよね。出場選手が、レインボーの刺しゅうが入ったアームバンドをしていたけど、これはどうなの?」
「すべての文化や価値観を受け入れないのなら、『どんな文化でもウェルカムです』なんて言わないでほしい」
「『誰でも歓迎します』なんてウソだ。FIFAの空虚なスローガンにすぎない。FIFAはただの偽善者」
一方で、「現地の文化を受け入れるべき」という反対意見も挙がっています。
「ヨーロッパに旅行したとき、現地でこう言われましたよ。『ここは私たちの国だ。私たちの文化を尊重してね』と。同じことがカタールにも言えますよね」
イスラム教徒が多く住むカタールでは、シャリーア(イスラム法)により、同性愛が禁止されています。同性間の性行為には、最長7年の禁錮刑を科される可能性もあります。
カタールでは、スタジアム建設における外国人労働者の酷使など、さまざまな人権問題も指摘されており、大会開催をきっかけに議論を呼んでいます。
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