米インディアナ州で12月10日、パデュー大学の卒業証書授与式が行われました。式での大学総長による祝辞で、アジア系を差別するような発言があったとして批判されています。
祝辞を撮影した動画がネットに拡散されたのち、大学は謝罪しました。
問題の発言をしたのは、大学総長のトーマス・ケオン氏。
別の大学でアジア系アメリカ文化研究と心理学を教えるリッチ・リーさんは、「これ以上ひどい人種差別的発言はない。こいつは誰なんだ」とSNSに投稿。
その後、大学は公式ホームページとSNSで謝罪。
しかし、SNSでは批判の声が止みません。
「これは十分な謝罪ではない。そもそも人種差別的発言をする人が多様性を尊重する機関の長をやっていることが大問題。まったく信用できない」
「高等教育機関に勤めるかたは、どんなダイバーシティ教育を受けてきたのかな。アジア系の話しかたをバカにすることが、会話のアイスブレイクになるとでも?」
「総長の後ろで黙って笑うこの人たちも同罪では?」
なかには、大学の謝罪発表の前に、謝罪文の内容を予想して皮肉を言う人もいました。
同大学は、2022年度入学生の人種、国籍は「過去最大規模で多様」と発表しています。
アジア・太平洋諸島系の学生の割合は、全体の2.7%になるといいます。