台湾のスイーツ専門店「浅草豆花大王」(@tofa_king)がSNSに投稿した、「メロン以外一切入っていない100%メロンジュース」の写真がおいしそうだと反響を呼んでいます。
投稿には5万件を超える「いいね」が付き、「めちゃくちゃ行きたいです」「破格すぎますね!! メロン好きの私歓喜!🍈」などの声が寄せられることに。
同店いわく「ほとんど儲けなし」というこのメニュー、実はちょっとした発注アクシデントから生まれたものでした。
話題になった投稿では、メニュー誕生のきっかけについて、
「実はメロンを発注しすぎて、メロンが余っています。どうしたものかと思い、『じゃあ、ジュースにしちゃえ』ということでメロン以外は一切入ってない100%メロンジュースを作ってみました」
と説明。
写真の1杯だけでなんと、メロン半玉をぜいたくに使用。価格は700円で、材料費を考えるとお店の利益はほとんどないそうです。
メロン100%ジュースなんて飲んだことがありません。「発注しすぎ」のアクシデントはどうして起きてしまったのでしょうか。お店に聴きました。
――メロンを発注しすぎてしまった経緯を教えてください。
池袋東武百貨店で8月10〜15日に台湾フェアがあり、メロンを使った台湾のスイーツ豆花を出していました。どのくらい仕入れたらいいか分からなかったため50個を業者に注文しましたが、20個ほど余ってしまいました。
友人に安く売ったり、台湾フェアに出店していたお店にあげたりしましたが、半分以上は浅草のお店に持ち帰りました。ただ、お店で出しても消費しきれない量でした。
――ジュースにしたのは、どうしてですか。
どうしたものかと悩んでいたら、台湾の夜市でフルーツジュースのお店をよく見かけるのを思い出しました。お店にはミキサーもあります。ジュースを提供しようと考え、写真をSNSに投稿しました。
値段は、原価を考えて損をしない程度の700円。残ったメロンが消費できればいいやって思いからです。
――大反響でした。どう受け止めましたか。
開店前から行列ができることは滅多にありません。ところがSNSへの投稿後には、開店してから十数人がなだれ込んできました。ヤバいと思いました。
台湾フェアでは桃の豆花もやっていたのですが、桃の人気が圧倒的でメロンの人気は劣るんだって思っていたので、こんなにバズるとは思ってもみませんでした。
――浅草で8月27日まで販売しましたが、足りましたか?
Xの反響があまりにも大きくなっていたため、 八百屋やスーパーを梯子して追加でメロンを仕入れました。
大きくは儲けられないけど、損もしない価格設定だったので、来てもらえるならできる限り出してあげたいと思っていたからです。
提供期間は終了
アクシデントから生まれた100%のぜいたくなメロンジュース。残念ながら既に提供は終了していますが、同店では他にもオーギョーチ(通常は要予約)といった珍しいメニューを提供しています。
石膏粉を使った昔ながらの懐かしい味の豆花も同店の特徴で、浅草を訪れた際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。