独り暮らしの日常を、インクで描く

    「1」は孤独な数ではない。

    孤独は神聖なものだ。メキシコを拠点にするイラストレーター、Idalia Candelasさんはそれを完璧に描いている。

    グラフィックデザイナーで、40歳のCandelasさんは、ちょうど2年前からイラストを描き始めた。

    「ポストモダンの孤独」という名のイラストレーションのプロジェクトで、Candelasさんは独り暮らしの美をとらえた。

    BuzzFeedの取材に応え、Candelasさんはプロジェクトの背後にあるインスピレーションについて語ってくれた。

    「このプロジェクトでは、私が考える孤独を伝えようとしています。それは私が独り暮らしをしていた頃に感じていたものです。私は独り暮らしは捨てたものじゃない、という事実を伝えたいのです。やってみれば楽しいものなんです」

    スケッチは「Solo」というタイトルの本となって出版される予定だ。この本では、日常の暮らしの中で、女性たちが、独りを楽しんでいる様子が描かれている。

    CandelasさんがそのプロセスをBuzzFeedに語ってくれた。「最初に、全体のコンセプトについてちょっとした台本を作り、その後にスケッチを描き上げるんです。私が使うのは、鉛筆画とインク画、それと水彩画です。また、これらを全て白黒にすることで、ちょっと物憂げな感じを出しています」

    このプロジェクトがメキシコの報道機関で特集された後、世界中から好意的な反応がCandelasさんの元に届いたという。「ワクワクして、とてもありがたかったです。今、私は自分の作品をさらに追求する責任を感じています」

    スケッチの中の被写体に、自分自身を重ね合わせる人も多かったという。

    Candelasさんは、自分の芸術を通じて伝えようとしているメッセージを繰り返して言った。

    「『Solo』の狙いは、女性たちが独りを楽しみながら日々を暮らす様子を人々に垣間見てもらい、彼女たちが苦しんだり、泣いたりしていないことをわかってもらうことです。(人々に)自分自身を愛し、独りを楽しんでも良いということを知ってもらいたいと思います」

    Candelasさんの他の作品は、 InstagramFacebookページ、および ブログで見ることができる。