ライフシミュレーションゲーム「ザ・シムズ4」に、新しいプレイ機能が追加され、注目を集めている。
プレイヤーがアバターを作成する上で、より多様なカスタマイズが可能になり、当事者からは「嬉しくて涙が出た」などの声が上がっている。
2014年に発売された「ザ・シムズ4」は、「シム」と呼ばれるアバターを通して、擬似世界を楽しむことができるシュミレーションゲームだ。
プレイヤーは、シムの人種、性別、年齢、体形、服装などを自由に組み合わせることができ、ゲーム内で仕事に就いたり、子育てをしたりもできる。
今回のアップデートで、プレイヤーが男性のシムをカスタマイズする際、乳房の切除手術の痕を付け加えることができるようになったほか、バストを平らにするチェストバインダーなどを装着することが可能になった。
ほかにも、シムに補聴器や血糖測定器をつけることもできる。
新機能の発表に、トランスジェンダーやノンバイナリー、日常的に医療機器の装着が必要なプレイヤーから、喜びの声が上がっている。
当事者のみならず、ネットでは「ゲームのなかで、多様なリプレゼンテーションをみることができるのはうれしい」といった声も上がっている。
LGBTに関する様々なサービスを行っている株式会社「アウト・ジャパン」は、リプレゼンテーションについて、以下のように定義している。
映画やテレビなどのメディア表現において、社会を構成する人々の多様性を正しく反映させ、マイノリティが公正に描かれることを目指そうとすること。
人気ゲームでの多様性が正しく反映された今回のアップデートを「大きな一歩だ」と考える人もいる。
「このアップデートに涙が出た。私はノンバイナリーだから、本当にうれしい」
Tbh is update made me cry yall. I’m non-binary and this made my heart happy. It’s not perfect and the binder not binding is disappointing but they’re taking steps to make trans and non-binary people feel more representation in game and that’s a huge start. Now onto #SimJews !!Pls https://t.co/cPTbxWX8q7
「まだ完璧とは言えないし、チェストバインダーの上に何も着れないのは残念だけれど、トランスジェンダーやノンバイナリーの人がこうしてゲームで表現できるということは、大きな進歩だと思う」
「このニュースには泣いちゃったよ！これが、本来あるべき社会のリプレゼンテーションだと思う」
ngl this made me cry. i can only imagine how happy it'll make so many people to finally be able to see little steps towards actual representation. I so hope to see more in the future. https://t.co/GoIkosBlgZ
「この小さな前進で、どれだけ多くの人がハッピーな気持ちになったことか。今後も、もっといろいろなリプレゼンテーションがみれたらいいな」
「手術痕、チェストバインダー、補聴器が選択できるようになったのは素敵だね」
Also loving that they added top scars, binders, and hearing aides. Kinda wish the top scars could be for women as well as men - and more medical scars just generally would be kinda cool tbh. https://t.co/KIbh7gv7Yd
「シスジェンダー女性のアバターでも、手術痕が選択できたらもっとよかったけれど…。それと、もっと多様な手術痕も選択できたらクールだと思う」