ライフシミュレーションゲーム「ザ・シムズ4」に、新しいプレイ機能が追加され、注目を集めている。
プレイヤーがアバターを作成する上で、より多様なカスタマイズが可能になり、当事者からは「嬉しくて涙が出た」などの声が上がっている。
2014年に発売された「ザ・シムズ4」は、「シム」と呼ばれるアバターを通して、擬似世界を楽しむことができるシュミレーションゲームだ。
プレイヤーは、シムの人種、性別、年齢、体形、服装などを自由に組み合わせることができ、ゲーム内で仕事に就いたり、子育てをしたりもできる。
今回のアップデートで、プレイヤーが男性のシムをカスタマイズする際、乳房の切除手術の痕を付け加えることができるようになったほか、バストを平らにするチェストバインダーなどを装着することが可能になった。
ほかにも、シムに補聴器や血糖測定器をつけることもできる。
新機能の発表に、トランスジェンダーやノンバイナリー、日常的に医療機器の装着が必要なプレイヤーから、喜びの声が上がっている。
当事者のみならず、ネットでは「ゲームのなかで、多様なリプレゼンテーションをみることができるのはうれしい」といった声も上がっている。
LGBTに関する様々なサービスを行っている株式会社「アウト・ジャパン」は、リプレゼンテーションについて、以下のように定義している。
映画やテレビなどのメディア表現において、社会を構成する人々の多様性を正しく反映させ、マイノリティが公正に描かれることを目指そうとすること。
人気ゲームでの多様性が正しく反映された今回のアップデートを「大きな一歩だ」と考える人もいる。