セサミストリート初、フィリピン系マペットが登場「自分と同じ見た目のキャラが…」

    子ども向け教育番組『セサミ・ストリート』に、フィリピン系アメリカ人のマペットが新しく加わった。ネットでは「とても喜ばしいニュース」といった声が上がっている。

    子ども向け教育番組『セサミ・ストリート』に先日、新たなマペットが加わった。名前は「TJ」。同番組初の、フィリピン系アメリカ人のマペットだ。

    今回、TJは「自信」をテーマにしたエピソードに出演。2021年に登場した韓国系のマペット「ジヨン」、俳優のカル・ペンとの共演を果たした。

    番組で、カルは次のように述べた。

    「自信とは、自分を信じること。自分や他人の『できる』を信じること」

    TJの「いつも自信があるの?」という質問には、こう答えている。

    「いつも自信があるわけではないよ。でも、自信が持てないときは、自分を支えてくれる人がいることに目を向けるんだ。僕を信じてくれる人たちをね」

    続いてTJは「僕はフィリピンの家族が話す言語、タガログ語を習っていて、それには自信がある」と話した。

    「わからない言葉があったときは、ローラ(タガログ語でおばあちゃんという意味)に聞くことができるしね」

    マペットのデザインは、フィリピン系アメリカ人のボビー・ポンティラさんが手がけた。

    ボビーさんはインスタグラムで、「親友の子どもたちをモデル」に、マペットをデザインしたことを明かしている。

    アメリカで5月は、アジア系米国人の業績をたたえる「アジア・太平洋諸島系米国人の文化遺産継承月間」に認定されている。

    セサミストリートのコンテンツ開発担当者、ローズマリー・パラシオスさんはインスタグラムで、「同月間に合わせて、フィリピン人のリプレゼンテーションともなる、新マペットを発表できたことを誇りに思う」とつづった。

    LGBTに関する様々なサービスを行っている株式会社「アウト・ジャパン」は、リプレゼンテーションについて、以下のように定義している。

    映画やテレビなどのメディア表現において、社会を構成する人々の多様性を正しく反映させ、マイノリティが公正に描かれることを目指そうとすること

    ネットでは、「子どもの頃、セサミストリートを見て育ったフィリピン人として、喜ばしいニュース」「私と同じ見た目の新キャラが見れて、うれしい」という声が上がっている。

    サムネイル:Getty Images