アメリカ・フロリダ州の女子プロサッカーチーム「オーランド・プライド」が3月1日、ユニフォームのボトムスを白色から黒色に変更すると発表した。
同チームは、ユニフォームの色を変更した理由を「生理中の選手がより快適に、自信を持ってプレーできるように」と説明した。この発表に、ネットでは称賛の声が上がっている。
声明によると、米ナショナル・ウィメンズ・サッカー・リーグ(NWSL)に参加するチームのなかで、選手の生理の不安を考慮してユニフォームの色を変更したのは、オーランド・プライドが初だという。
「選手が安心して心地よく、オーランド・プライドのユニフォームを着られるのは、とても重要です」と同チームの責任者は語る。
「誰もが快適に、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境作りのためには、女性、月経のあるトランスジェンダーやノンバイナリーの選手が抱える体の悩みについて、偏見なく議論する必要があります」
オーランド・プライドに所属するエリカ・ティマーク選手は、ユニフォームの変更を「大きな一歩だ」と語った。
「選手が、白いユニフォームを着たがらない理由は明らかです。残念ながら、最近までは話題にすらなりませんでした」
「今回の改良は、選手が安心して競技に集中できるための大きな一歩だと思います」
ネットでは、肯定的な意見が多く寄せられた。
「私もテニスをしていたとき、真っ白なユニフォームを着るのが嫌だったのを覚えている。このニュースを聞けて嬉しい」
「素敵!他のリーグチームもオーランド・プライドに続いて、ユニフォームを改良してほしい」
「プロだけではなく、ユースのクラブチームでもこの変化がみられる。ユースでサッカーをしている娘を持つ親として、嬉しく思う」
「小さな変化だが、とても重要な優先事項だと思う。選手のパフォーマンス向上はもちろん、スポーツ界に女性や月経のあるノンバイナリー、トランスジェンダーの選手たちを含むという意味でも、良い手本になったと思う」
女子スポーツ財団の調査によると、14歳までにスポーツをやめる女子の数は、男子の2倍の数に上るという。
同チームの選手は、3月26日に開催されるNWSL2023シーズンの初戦、ポートランド・ソーンズFC戦で新しいユニフォームを着用し、試合に望む予定だ。