腎臓の型、奇跡の一致……フィアンセに移植をした男性

    この2人の物語が、愛の存在を信じさせてくれるでしょう。

    クリスチャン・ウィレンボーグとエリン・トレフソンは婚約している。今週、この2人の関係はさらに深まった。クリスチャンは、フィアンセに腎臓を提供したのだ。

    エリンの父親は彼女に腎臓を提供することに同意していたが、最終的にその計画は叶わなかった。「残念なことに、彼女のお父さんはガンを患っており、それが腎臓まで転移していたので、ドナーになれなかった」とクリスチャンは回想した。

    クリスチャンは、自分の腎臓を提供するというアイデアを、付き合ってまだ早いうちから持っていた。しかし本気で提供を思い立ったのは付き合って4か月経った頃だ。

    「その日、私たちは親族の結婚式に出席していた。私は一日中、彼女の具合が悪い感じがしていたんだ。ホテルに戻ってきた頃には、彼女は明らかにものすごく具合が悪くなっていて、嘔吐した」とクリスチャン。

    エリンは、透析を受けると発症してしまう、腹膜炎という感染症に苦しんでいました。

    「そのときに決心したんです。僕がやらなくては、と」

    それから間もなく、クリスチャンは血液検査を受け、その結果、腎臓の型がエリンにほぼ完璧に適合することが判明した。医師の、これ以上の適合性は一卵性双生児しかないとという言葉を聞いたクリスチャンは「次の日すぐに、婚約指輪を買いに行った」と言う。

    クリスチャンとエリンは手術を受け、今のところ、臓器提供は上手くいった様子だ。2人の結婚式は8月6日に予定されている。

    「私たちにできるのは小さなことです。でも、そんなちょっとしたことが、人の役に立つことがあります」