寅壱のドカジャンを日本一オシャレに着る
土方ジャンパー(通称ドカジャン)でオシャレしてみた。
毎日寒いので、寅壱のジャンパーを買った。

寅壱とは建設業や土木業の現場作業着ブランドのこと。私ごとだがその昔、建設業をしているときに寅壱を愛用していた。久しぶりに着たくなったので、通販で買ってみた。
軽くて保温性の高い最高のアウターだ。
ふと思った「もしかしてこれ、一周してオシャレなんじゃね?」

「パイロットジャケット」という名目なだけにミリタリー感がある。トム・クルーズあたりが映画で着ていそうだ。
これをどうにか今風に着れないものか…と思ったが、オシャレとは無縁の私にはハードルが高い。
ならばスタイリストに依頼するしかない。

彼はファッションスタイリストのMINORUさん。広告やCM、MVなどのスタイリングを手がけるプロのスタイリストだ。
事前に「ドカジャンでお洒落したい!」「アー写感のある写真を撮りたい!」とだけ伝え、いくつかスタイルを考えてもらった。
「思ってたよりムズいかも」

本物のドカジャンを前に卑屈になるMINORUさん。おいおい頼むよと思ったが、さすがプロ。
「いま着てる服でもなんとかなりそうです」
と、ベレー帽を渡され……
オーバーオールでネオワークスタイルができた。

MINORU「赤チェックとデニムのオーバーオールに羽織るだけでも十分ですけど、ベレー帽でこなれた感じ出すとオシャレに見えます」
裾を今風にロールアップしてもらってこの通り。ベレー帽強い!
「コーデュロイパンツも合いそうだなと」

キャメルのコーデュロイパンツに白のタートルネックセーターを合わせるコーデ。特徴的なニット帽を合わせると、こいつ只者じゃない感がでる。
MINORU「きっと石油ストーブにも合います」

確かにぴったり。「この人、外で作業してきたんだろうな」感が出てる。
「ストリートでも行けますね」

オーバーサイズのプルオーバーパーカーに、タイトなパンツで合わせたコーディネート。これがドカジャンなんて誰が思うか。

夜は近づきたくないな。
「黒いジャケットなのでルードにも使えます」

ハットにチェックシャツ、タイトなブラックデニム、ポストマンシューズでまとめた黒コーデ。
MINORU「現場服に見えない。寅壱すごい」
バイクもいけるぞ。

手首や腰元から寒気が入らないので保温性が高いのです。ライダーのみなさんどうですかね?
「アー写感という事なので、こんなのどうですか?」

MINORU「ドカジャンのインナーにカーディガン合わせるとか聞いたことあります?」
果たしてこれはオシャレなのだろうか?

オシャレかどうかは分からないが、アー写感はある。
「次がラストです。どうしても試してみたいやつがあって」

「ドカジャンってモードにも使えるのかなって」

ハットにサングラス、マフラーをオシャレに巻いてできたスタイリングがこちら。めっちゃアー写感出てるじゃないか、すごいなスタイリスト、すごいなドカジャン。
これは色違いも欲しくなってきた。
撮影でかりた店のスタッフも興味津々。

「これアリだな」と、今夜にでも通販する勢い。
「意外とあったかくていいじゃん!」

MINORU「女の子がオーバーサイズで着たら可愛いく着こなせますよ。それがまさかの寅壱って格好良くないですか」
結論:ドカジャンはオシャレ着になる

アー写感のある写真も撮れたので満足してる。
スタイリスト:MINORU
撮影協力:茶割ダイナー Do the Boogie