料理のプロと「大人のリトルグルメ」を開発したら、まさかのレシピが誕生した
食に関するさまざまな情報が集まる特集「いろんなおいしい!」。「OH!MYコンブ ミドル」に触発されて、3人のおじさんがリトルグルメを作りました。

アラフォーの皆さん、「伝説のグルメ漫画」と聞いて思い浮かぶ作品は?
美味しんぼ? 山岡士郎の海原雄山の親子対決にハラハラしました。
孤独のグルメ? 井之頭五郎の食べっぷりに、こちらまで腹が減ります。
クッキングパパ? ほのぼのとした日常にほっこりが止まりませんよね。
うんうん、どれもわかるよ………………
わかるわかる………………
いやいや!「OH!MYコンブ」でしょうが!

1990年から1994年に「コミックボンボン」で連載された伝説のグルメ漫画をお忘れですか?

天才料理少年なべやきコンブが、駄菓子などを駆使した料理「リトルグルメ」を次々と披露していく物語です。
後半はリトルグルメで難事件を解決していくバトル要素もありました。
連載終了から約27年。あの頃の夢中で読んでいた少年少女も大人になり、リトルグルメのことなど忘れかけていると思いますが…
なんと今年、復活したのです。

モーニングにて『OH!MYコンブ ミドル』として再スタート。
主人公は連載当時10歳の設定だったので、時間経過でみると37歳くらいでしょうか。
コンブも立派な中年です。

駄菓子を駆使して調理をするという内容は変わりませんが、リトルグルメは"お酒のつまみ"へと進化しています。
公式でリトルグルメを募集してる
🍰大人の「リトルグルメ」大募集🍰 『OH!MYコンブ ミドル』では読者の皆さまから、大人の「リトルグルメ」を大募集します!!🙋♂️ ご応募頂いたレシピは、漫画本編でも描かせていただくかもしれません✏️ 抽選で当たるプレゼントも企画中です🎁 ご応募はこちらから!🙇♂️ 👇👇 https://t.co/Vfp98JdYDw
レシピを応募すると本編で採用されるかも知れまない…
これは不可避…やるしかない。
やるなら本気でやってやろうじゃないか。

というわけで、かつての愛読者が立ち上がりました。
集まったのはコンブ世代のおじさん3人。
左から工藤慶一さん(39)。hinata新代田で料理を提供するプロの料理人。
そして筆者 石井(37)。連載当時リトルグルメの真似ごとをして親を困らせた経験あり。

普段から料理にたずさわる二人の力を借りて「お酒に合うリトルグルメ」を披露し合うことになったのですが、予想をはるかに超えるレシピが誕生しました。
【oh!マイルール】
誰にでも簡単に作れるよう、3つのルールを設けました。
・お酒にあうこと
・コンビニで買える食材のみを使用すること
・炒める、揚げるなどの調理をしない(簡単であればOK)
それではさっそく作ってみよう。
その1.うま辛ポタージュ

まずは筆者のレシピ。
安心と信頼のうまい棒で料理人に差をつける作戦です。
【材料】
・うまい棒コーンポタージュ
・タバスコ

うまい棒コーンポタージュを輪切り4等分にして、タバスコをかけたら完成。
実食

野島:コンポタにタバスコの酸味が絶妙!余りがちなタバスコをかけるだけだから簡単ですね。
工藤:なんだこれ美味い、残念ながら美味い!ビール欲しくなる!ただ切る必要はないな。
石井:ひと手間あると料理っぽいじゃん。
その2.紅生マー太郎

駄菓子の定番、キャベツ太郎を使います。言わずもがな、このままでも十分に美味しいですが。
【材料】
・キャベツ太郎
・紅生姜
・マヨネーズ

まずキャベツ太郎を皿にしき詰めます。マヨネーズをかけて紅生姜をのせたら完成です。
実食

野島:主役がいなくなったたこ焼き。美味しいけど、予想を裏切ってこない感じ。
工藤:キャベツ太郎に頼りすぎ。及第点。
石井:普通に落ち込むんだけど。
その3.岩下の新生姜シュー

料理人の工藤さんが練りに練ったという一品を披露。プロの腕を見せてみろ。
【材料】
・岩下の新生姜
・プチシュー

岩下の新生姜を細切りにしたら、プチシューの底の穴に詰め込みます。

工藤:甘いものとしょっぱいものを一緒に食ってる感を体験してください。
野島:美味い!後からしょうがが追いかけてくるからよく噛みたくなる!
石井:食べた瞬間は「?」てなる。後々美味しくなるから不思議。おつまみになりそう。
その4.苺チキンパック

お次も工藤さんの作品。「いつものランチパックに飽きた人が公園のベンチで作っているイメージ」だそうです。一体どういうことでしょう。
【材料】
・ランチパック 苺ジャム&マーガリン
・ファミチキ
・千切りキャベツ

ランチパックを開き、キャベツとファミチキを挟んで半分にしたら完成です。苺ジャムとチキンは合うのでしょうか?
実食

石井:あっらー!!なんだこれ美味い。奇跡!
野島:これは美味い。キャベツの食感もいいし、これはアリ!
工藤:マーガリンがいい仕事してるんだよね。
その5.キャベツのカツ太郎

B級グルメ界のプロ、野島さんがが作るリトルグルメ。材料の時点ですでに美味しそうです。
【材料】
・キャベツ太郎
・おつまみチャーシュー
・マヨネーズ

おつまみチャーシューにマヨネーズを塗り、数枚重ねる。上から砕いたキャベツ太郎をまぶしたら完成。
実食

石井:バカみたいに美味い!揚げてないのにカツだわ、丼にしたい。
工藤:サクサク感があるのが良い!大きいのが残ってるのが超いい感じ。
野島:ほんのりソース味なのもいいですよね。
その6.卵焼きうまい棒

【材料】
・うまい棒(めんたい、チーズ、たこ焼き)
・卵

うまい棒を短冊切りし、溶き卵を吸収させる。フライパンで焼いたら完成。
評価

工藤:なんかまろやかになってる。これは酒のアテにぴったりだわ。
石井:全部おいしいけど、めんたい味が一番うまい。めんたい味最強!
野島:うまい棒はいろんな味で楽しめるのがいいんですよ。
計6品を堪能したところで動きが
お酒に合うリトルグルメを考えてきたわけですが、「お酒自体をリトルグルメにしたらどうなるんだろう」という話に。
アドリブでお酒のリトルグルメを考えるべく、近所のコンビニへ走りました。
※未成年者の飲酒は法律で禁じられています。お酒は二十歳になってから。
それでは名作と駄作をご覧ください。
その7.袋ビール

まずは筆者のレシピ。今回つかったキャベツ太郎を眺めていて閃きました。
【材料】
・缶ビール
・食べかけのスナック菓子

食べかけのスナック菓子の袋にビールを缶ごと入れたらセット完了。さぁ飲んでくれ。
実飲

野島:焼き肉のにおいを嗅ぎながら米を食う感じ笑
工藤:これは発見だわ。お金なかったらやりそう笑
石井:缶がベタベタになるのが難点ですね。
その8:下町の辣油ハイボール

この日は工藤さんの働く飲食店「hinata新代田」で撮影を行いました。工藤さんはお店にあったもので一品考えましたが…
【材料】
・いいちこ 下町のハイボール
・油辣子(具入りラー油)

グラスに氷とハイボールをいれて、食べるラー油をのせてよく混ぜたら完成です。
実飲

野島:このラー油辛すぎ!酒っぽさがなくなってる。具が口に残るし…。
石井:これまで美味しいもの食べてきたのに、全部チャラになった。辛さが炭酸にのって地獄。
工藤:むしろこれ自体がツマミになるかも。
その9:雪見ビール

ラストは野島さんレシピでしめます。
【材料】
・サッポロ黒ラベル
・雪見だいふく

グラスに黒ラベルを注ぎ、雪見だいふくをのせたら完成。
実飲

石井:溶けるとまろやか!でも別で食べたい笑
工藤:雪見だいふくって浮くんだ!最初は普通のビールだけど、だんだん甘みが出てきていい!白ビールですね。
野島:クラフトビール感を狙いました笑
結局どれがおいしかった?

工藤:一番リトルグルメっぽいのは野島さんの「キャベツのカツ太郎」だね。あれは美味いの相乗効果。
石井:同意!OH!MYコンブの当たり回にありそう。
野島:リトルグルメって実はちょっとだけ手がこんでるんですよね。
工藤:「うま辛ポタージュ」も美味しかった。なんか流行りそう。
野島:全うまい棒にタバスコかけて一番美味しいの決めるのも面白そうですね。
石井:やります。

石井:飲み物はどうでした?ラー油ハイボールはやばかったですけど。
工藤:飲み物のリトルグルメは難しい。
野島:スナック菓子の袋にお酒入れるのはありですね。不味くなるわけがないんですよ、減点要素が無いんで。
結論:リトルグルメってこんなもんだよね
決して劇的に美味しくなるわけではありませんが、いざ考えてみると意外と難しく、作ってみると楽しいです。
今度はお家の残り物でチャレンジしてみようと思います。
今回考えたレシピはすべて講談社に応募しました

もしかしたら採用されるかも…ドキドキしています。
※未成年者の飲酒は法律で禁じられています。お酒は二十歳になってから。
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特集「いろんなおいしい!」
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